今回の日本滞在は比較的長いのですが、休暇というよりは、いくつかの目的のために帰ってきたので、半ば締め切りに終われるような気分で日々を過ごしています。先日そんな中、8月に亡くなった祖母のお墓参りに行って来ました。
祖母は叔父夫婦と一緒に住んでいたのですが、その部屋は敷地内の一番奥にあります。茨城の親戚の家に行くときは、玄関の横から続いている広い庭を抜け、最初に決まって祖母の部屋から訪れていました。そこでお小遣いをもらったり、お茶を飲みながら祖母と好きな旅行の話をしたりして、一息ついてから叔父夫婦に挨拶に行くというのが、私の子どもの頃からの決まったパターンだったのです。その習慣は不思議とどこかで残っていて、今回もまず奥の部屋に入りました。いくつかの家具を除いては、部屋の中もにおいもそのまま。しかし祖母は当然ながらそこにはおらず、「おばあちゃんは本当にあの世に逝ってしまったんだなあ」と不思議な気分になりました。
海外生活も8年になり、日本には時々しか帰って来ないでいると、その間の時の経過をふと(時には残酷に)実感することがあります。周囲の人間は確実に歳を重ねているし、自分もまた然り。テレビを見ていても、昔とあまり変わっていないなあという有名人もいれば、ここ数年で一気に老け込んだと感じさせる人もいる。8年前は新築直後でピカピカだった実家の壁も、ネコの引っかき傷が微妙に目立ってきました(笑)。ゆく川の流れは絶えずして、か。
この日は、病気で入院中の叔母のお見舞いもしてきました。快復を願うばかりです。本当に健康でいられることが何よりありがたい。今回の日本滞在は、自分の歩んできた道を振り返り、今後についてもじっくり思いをめぐらす貴重な時間になっている気がします。
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私は2003年に渡独しましたが、つい日本時間がその渡独した頃のまま止まっていると錯覚してしまいます。
人って記憶や思い出の生き物なんだなぁ、と。
まだ日本は暑そうですね。
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時の流れですか。私なども知らぬ内に時が流れていて愕然とすることがあります。自分のなかでの時の流れを映し出す対象というか座標が必要なのですが、例え家庭があっても顕著である子供の成長などがないとなかなか実感出来ないような気もします。要するに、皆に同じように時が流れるので、相対的な移動座標しか人は持ち得ないんですね。
上に記されている浦島太郎的感覚は、その意味では時の流れを認識できる一つのきっかけであって、ある種の驚愕以上に実際は価値ある時の流れを創造出来る貴重な機会であるのでしょう。
そうした立場に身を置く事はやはり少なくとも自由意志であって、そこに大なり小なりの将来への自らの決断が潜んでいるのです。
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ご親戚は茨城にお住まいなんですね。
お近くでしょうか。
最近は、常磐線に替わりつくばエクスプレスという電車が通るようになったので、東京にも出やすくなりました。
窓から見えるお庭がとても素敵ですね。
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もう8年にもなると、いろいろ考えるんだろうなぁ。
先日、一時帰国中のドイツ在住7年とかの友人と東京で会った時、彼もいろいろと悩んでいたようです。どこで死のうかとか。
私はというと、なるべく近くで親孝行したくて、さっさと帰国したようなものですけど。やはり家族の老いは、せつないものです。
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ベルリンにいると現在進行形で生きている感じがするけれど、日本に帰ると突然、現在と過去がリンクするような気がします。家族や街の変化がくっきり見えて、しみじみ・・・。
なんてこといいつつ、またベルリンに帰ってきたら、我が家の大変化にびっくりしてくださいな。あのポッコリお腹の中身が出てきてもう一ヶ月になるから(^^)
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しばらくぶりです。”今はもう秋 誰もいない海・・・・”最も好きなこの夏から秋の涼風を感じる季節です。Best ob BERLIN”で始めてお便りしました。コンピューターより沢山のBerlin ミュージックを聴くことが出来ました。娘(在Berlin)は9/8日に男の子ルードリッヒを誕生しました。孫は3人になりました。このわたくしは夏以降青天の霹靂!!夫とともにふるさとへ転居の決断!大きな東京の自宅を”億ション”!?昨今の金融事情で下降でしょうね!よってVIVA CHIHARUの終了、vivavivaさよならセールへと恐らく晩秋まで続きます。(売却できますように!!願ってます)
娘達も幼い頃、この故郷では川で魚をつかんだり、蝉取りしたり、なき祖母とお団子作ったり・・・きりのないほどの”トトロの家”築100年ほどのよ
うなわたくしの生家が健在であります。これから超多忙故、まさとさんのberlinを開いて、次回訪れるのを楽しみにいたしましょう!!
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>fujiyama-norichanさん
>人って記憶や思い出の生き物なんだなぁ、と。
本当にそうですね。
日本の馴染みのある場所を歩いていると、どうしても自分にとっても過去の思い出や幻影が浮かんできては、それと結び付けようとする作用が働きます。ベルリンを歩くときは、自分が実際に知っているのはせいぜいこの10年なので、より想像力を働かせて、その先にあるものを見ようと心がけている気がします。
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>pfaelzerweinさん
興味深いご意見をありがとうございます。
>ある種の驚愕以上に実際は価値ある時の流れを創造出来る
>貴重な機会
特にこの箇所が印象に残りました。今回の日本滞在はとりわけ貴重な時間なので、今後につながる何かを得てドイツに戻れたらと思っています。
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>ホンダさん
親戚の家は、つくばエキスプレスではなく、関東鉄道常総線というローカル線の沿線にあります。その中では比較的大きな町なのですが、昔に比べると人が減り寂しい感じが目立ちますね。
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>ikukoさん
初のコメント(?)、ありがとうございます!
8年にもなると、さすがに時の流れを感じることが増えてきます。
どこで死のうかとか、まだそこまでは思いが至らないけど、だらだら今の場所にいることだけは避けたいですね。ikukoさんのようにきっぱり決断することも時には必要でしょう。
>やはり家族の老いは、せつないものです。
それはもう避けられない問題ですよね。
まだまだ元気なうちに、少しでもいろいろ親孝行できたらいいなと思います。
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>KIKIさん
>ベルリンにいると現在進行形で生きている感じがするけれど、
>日本に帰ると突然、現在と過去がリンクするような気がします。
そうそう、僕が感じているのはまさにそれなのですよ!
ベルリンでも「現在と過去がリンクする」ことはたくさんあるのだけど、それはあくまで想像力によってつながっていくもので、自分個人の記憶や経験が入り込む余地はあまりないからね。
ベルリンに戻ってから、KIKIさんの大変化を見るのを楽しみにしてますよ^^。
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>viva vivaさん
お孫さんの誕生、心よりお慶び申し上げます。
そしてviva vivaさん個人の生活にも大きな動きがあったのですね。”トトロの家”って、ちょっと惹かれます^^。いつか日本に引き上げて来たら、東京を離れて地方に住むのもいいなあと勝手な妄想を抱いております。東京はやはり人が多過ぎて・・・