ポツダム広場にて(2009年11月9日)
数日前、ようやく自宅のネットが開通し、新居での生活が快適になってきました。12月に日本に一時帰国するまでの間、また折に触れてブログを書いていきたいと思います。
さて、11月9日の「平和の祭典」の日ですが、この日は雨天だったにも関わらず、やはり昼間からそわそわしていました(初めてYouTubeの映像を使って、いくつかご紹介します)。
まず、この日の15時から最初に壁が開いたボルンホルマー通りの検問所でメルケル首相やゴルバチョフさんが参加しての式典があるというので、Sバーンに乗って見に行くことに。が、新聞をよく見ると、「参加希望者は身分証明書持参で、1時間前までにはそこにいること」と書かれており、橋の上が人で溢れるその下の駅を電車は見事に通過していきました(笑)。昔の幽霊駅を通過する時もこんな感じだったのかなあという思いでしたが(分断時代、この駅は実際に幽霊駅でした)、まあ残念。この式典では、旧東独の民主化運動指導者だった約100人が招かれていたというニュースが興味深かったです。
関連記事:
ベルリンの壁:崩壊20年式典 旧東独民主化指導者を評価 毎日新聞 小谷守彦記者
(小谷記者の「天使は降りたか」という連載も、自分にとって身近なテーマで面白かったです)
18年前の歓喜 – ボルンホルマー通りにて – (2007-11-09)
上の映像では1:00から、ベルナウアー通りの壁記録センターでの式の様子が写されています。記録用の壁と壁の緩衝地帯に、最近監視塔が新たに再現されたのですが、それも写っていますね。
さて、夜の部ですが、「自由の祭典」に先立ち、ベルビュー宮殿で行われたケーラー大統領による各国首脳歓迎会の中継映像が面白かった。いくらベルリンでも、30カ国の首脳が一堂に会する機会などそうそうありませんから。ヒラリー・クリントンはやっぱり華があるなあ、なんて思ったりも。
その後の注目のドミノ倒し。まだご覧になっていない方は、上のハイライト映像でどうぞ。
こちらは英語のニュース映像。ところで、1999年の壁崩壊10周年の記念式典はどういうものだったか覚えている方はいるでしょうか。当時、私は大学4年生で、ドイツ語を教えてもらっていた留学生の下宿先で、彼が録画したBSのベルリンの映像を一緒に見た記憶があります。いずれにしろ、10周年の時より、お祭りとしての規模ははるかに大きいものだったはず。ドミノ倒しが派手だった分、一夜限りのイベントやショーとしてだけで終わってほしくないなという思いも同時に抱きました。
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家の近くだったのでこの日はボルンホルマー通りの橋にいました。
前列のいい場所にいたのに政治家の取り巻きがすごくて、あまり見えなかったです(涙)。メルケル首相がそこでの演説で「たくさんの人がデジタルカメラを持っていてみなさんの顔がよく見えなかった」みたいことを言ってました。こんな光景、崩壊の日は想像もできなかったでしょうね。
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いっさいがっさいさん
なるほど、メルケルさんがそんなことをおっしゃっていましたか(笑)。僕はSバーンの窓から一瞬様子を眺めただけですが、ボルンホルマー通りの橋によじ登っている人の姿も見えました。今度ぜひまたお会いしましょうね。