日独交流150周年 ベルリンのオープニング式典

握手を交わすヴルフ大統領と伴野外務副大臣
1月19日、ベルリンの日本大使館で日独交流150周年のオープニング式典が開催された。ドイツ側からはヴルフ連邦大統領、ヴェスターヴェレ外務大臣、さらに経済大臣や連邦議会副議長、日本からは政府代表として伴野外務副大臣など日独の政府・文化関係者が出席し、華々しい幕開けとなった。
交流年の名誉総裁を務めるとはいえ、ドイツの国家元首がこのような交流行事のオープニング式典に出席するのは「極めて異例のこと」(神余駐独大使)。実は、ヴルフ大統領は、ニーダーザクセン州首相時代に同州リューネブルク市と徳島県鳴門市との姉妹都市の交流に携わり、実際に訪問もするなど、かなりの親日家だったのだ。
そういう縁もあって、ヴルフ大統領は1918年に板東俘虜収容所(現鳴門市)のドイツ人捕虜らによって初演され、いまや日本で最も親しまれているドイツ音楽の1つ、ベートーヴェンの《第9》の歌詞を引用し、「『神々の美しき火花(Schöner Götterfunken)』が数多くの催しに降りそそぎ、日独両国の友好への情熱に火がともされることを願っています」と挨拶した。
式典に彩りを添えたのが、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団のコンサートミストレスを務めるヴァイオリニストの日下紗矢子さんとピアニストのオズガー・アイディンさん。両国の国家を演奏したほか、宮城道雄の《春の海》、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ《春》という、日独の「春」に因んだ名曲を披露した。
150年前の日普修好通商条約のオリジナル原本が展示され、招待客の注目を集めた
夜には、オープニング公演である金春流の能「舟弁慶」が、「世界文化の家」で開催された。ベルリンで能が観られるのは久々ということもあり、満員御礼の大盛況。能初心者の観客のために、開演前に丁寧な解説があり、上演中はドイツ語の字幕も付けられた。前半の源義経と静御前の別れの場面での繊細な表現や、終盤に平友盛の霊が激しい舞を舞う渾身の場面など、観客は息を呑んで見守った。公演後は盛大な拍手が送られたが、能の舞台では拍手もカーテンコールもないのが通常。そのことを知らないお客さんに説明があった上で、特別の「アンコール」として小さな舞がベルリンの観客にプレゼントされた。
ドイツニュースダイジェスト 3月25日)
2ヶ月前なのにもうずいぶん昔のことに感じられます。今回の大震災によって、日独交流150周年の関連行事、特に東京で開催される行事への影響は今後大きなものになるでしょう。伴野外務副大臣はこの時の挨拶で「雨天の友」という言葉を使っていましたが、こういう時だからこそ、日本とドイツの関係がいい意味で深化することを願っています。

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