梅雨の日本に一時帰国中

お久しぶりです。先週後半から日本に一時帰国しています。梅雨の季節だし、震災後の影響などもあって、帰国を延期しようかと考えた時期もあったの思ったのですが、やっぱり帰って来てよかったなと思います。
成田に着いてすぐ、湿気を多く含んだ生暖かい空気に包まれると、不思議とどこか懐かしい気分になりました。ドイツに来て以来6月に帰るのは初めてで、日本の梅雨を味わうのも11年ぶりだったのです。空港駅でまずびっくりしたのが、新線開通によって京成線のホームが変わり、横須賀に帰るのにも2通りから選べるにようになっていたこと。「アクセス特急」なる電車に乗れば(運賃も京成線経由より若干高い)、北総鉄道経由で押上まで一本で行けて、そのまま京急にも接続。真新しい高架をひたすら直線的に走るので、さすがに早かったです。自宅の最寄り駅までは2時間20分ほど。これをどう見るか?従来の京成線経由より大分短縮されたのでしょうが、それでもやはり遠いなあと感じる時間感覚であることは確かです。ちなみに、7月にベルリンに戻る時は初めて羽田空港からなので、ちょっと楽しみ。ベルリンの新空港も開業予定までいよいよ1年を切ったので、羽田からベルリンまで1本で飛べたらどんなにいいものかとつい思ってしまいますね。
横須賀に戻った翌日、春に馬堀海岸にオープンしたばかりの横須賀温泉「湯楽の里」というところへ親に連れて行ってもらいました(冒頭の写真)。地下1800メートルから掘り起こした温泉だとかで、1階は岩盤浴、2階は浴室になっていて、結局4時間近くいたでしょうか、大いに楽しみました。中でも素晴らしかったのが、2階の露天風呂からの東京湾の眺めです。対岸に房総半島が見えるので、大海原というほどではないけれど、私にとってはあの震災後初めて目の前にする日本の海。鉄分を含むため黄土色の独特の湯につかり、時々のどかに行き交う船を眺めながらも、人々を襲った恐ろしい現実に思いを馳せずにはいられませんでした。
翌日曜は相模湾に浮かぶ佐島という港に行って、おいしいお魚を食べて来たのですが、趣のある小さな漁村を歩いていても、津波に襲われた後の東北沿岸部の映像がどこかで脳裏に重なってしまう始末。この場所だって、東海地震が起きたらどうなるかわからない。地震が津波が、そして原発事故をめぐる現実が、人々の日々の生活や思考に重くのしかかっているのを、じわじわと体感しているところです。
それだけに、変わらぬ日常のありがたさを、今回の一時帰国ほど身に沁みて感じたこともなかったのかもしれません。もちろん、自分も両親も周りの人々や建物も少しずつ歳を取っているわけですが、帰れる場所があって、周りが元気でいてくれるだけでもまずはありがたいと思います。
1年半ぶりぐらいに日本に帰ると、最初の2〜3日は日本にいるのがどこか半ば夢のような気分を味わいます(時差ボケも関係しているのかもしれないけど)。でもそれを過ぎると、時の感覚が急にテンポアップしてきます。ベルリンで残してきた原稿を書いたり、7月の講演会の準備を少しずつしたり、時々東京横浜方面に出たり、という感じで少しずつ忙しくなってきました。実家の重病のネコが気にもなって、今はあまり遠出はできないのですが、7月半ばまでの日本での時間を大事に過ごしたいと思います。

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