先週末、北のアルト・テーゲルに住む知人のHさんからお誘いをいただき、久々に地下鉄U6の終点のアルト・テーゲルに行く機会があった。駅前から伸びる同名の通りを西に5分ほど歩くと、テーゲル湖(Tegeler See)の船着場がもう見えてくる。気温が15度ぐらいまで上がったこの日、湖畔には白鳥が何匹も徘徊していた。白鳥を初めて見るであろう息子をベビーカーごと白鳥の方に向けたら、一羽が白い靴下にくちばしを近づけてきたものだからちょっとひやっとしてしまう^^;)
船着場から伸びる並木道グリニッジプロムナーデ(Greenwichpromenade)は、ベルリンの中でも大好きな散歩道の一つだ。Hさんのご自宅にお邪魔するまでの夕暮れ時、湖畔を歩いてみることにした。
グリニッジプロムナーデの先端には昔の砲台が置かれていたのだが、今回久々に訪れたらどういうわけかなくなっていた。
ここから先を歩くのは初めてだった。木々の色合いを楽しみながら歩いていると、犬を連れて散歩する人、釣りをするおじさん、ジョギングをする人など、いろいろな人とすれ違う。
緩やかな坂を上ると、Borsigdammbrückeという橋にぶつかった。かつてはこの近くにヨーロッパ有数の機関車メーカーだったボルジッヒ社の工場があり、今も煉瓦造りの工場跡と共にBorsigwerkという地下鉄の駅名に名残が残っている。
テーゲル湖といえば、数年前真冬に来たときは凍結した湖面を歩いたのを思い出す。「この冬は凍るでしょうかねえ」と私が言うと、「どうかしら。12月までの寒さで大体わかるわね」とこの地に長く住むHさん。
10月末で夏時間が終わり、16時半にはもう日没を迎えるまでに。落葉の最後の時期に、ここに来られてよかった。