11月2日から部分的ロックダウンが再び始まってから1ヶ月、あっという間に12月に入りました。この状況に加えて寒さも厳しくなり、体をほとんど動かさない日々を送っています。月曜の夕方、ミッテに用事ができたので久々にSバーンに乗ってブランデンブルク門に行ってみることにしました。パリ広場にはクリスマスツリーが置かれ、今年もこの季節がやってきたという気分を味わいます。
とはいえ、ウンター・デン・リンデンにはイルミネーションが灯されているものの、人通りはまばら。華やかさがありません。恒例のクリスマスマーケットも、今年は大部分が中止となりました。
ウンター・デン・リンデンとフリードリヒシュトラーセが交差する地点に、真新しい地下鉄ウンター・デン・リンデン駅が見えてきました。正確には、現在のブランデンブルク門駅が2009年まではウンター・デン・リンデン駅を名乗っていたので、完全に新しい駅名ではないのですが、この位置に誕生する新しい駅の名にはやはりふさわしいと思います。
実は今日12月4日(金)、U5のブランデンブルク門からアレクサンダー広場までがついに開業します。これでベルリン中央駅から東のヘーノウまでが1本の路線で結ばれることになるのです。今年10月31日にオープンしたベルリン・ブランデンブルク国際空港に加え、ベルリンの長年の工事現場だったU5までもがまさかコロナ禍の今年立て続けに開業するとは!
その一方で、歴史に幕が下ろされる場所もあります。フリードリヒシュトラーセに入ってすぐのFranzösische Straße(フランス通り)駅は、やはりこの8日をもって閉鎖されることになりました。
U6とU5が新しいウンター・デン・リンデン駅で交差することになるため、数10メートルしか離れていないフランス通り駅は一体どうなるのだろうとずっと思っていたのですが、やはりというべきか、実用的な問題から廃止されることになったようです。
駅の設備自体は残されるようですが、通常の地下鉄がこの駅に停車するのは、4日のお昼頃が最後になるそうです。私にとってもこれが最後の機会と思い、駅の様子を写真に収めました。
私がこの駅を利用するのは、コンツェルトハウスのコンサートや国立歌劇場のオペラの行き帰りということが多かったです。行きに駅に降り立つ時は大体いつも急足。でも公演が終わって、それが素晴らしいものであった時は、ホームで地下鉄を待っている時間も体中が余韻に包まれていたなあと思います。
1923年にオープンし、東西分断時代はGeisterbahnhof(幽霊駅)だったフランス通り駅。駅としての遺構は残しつつも、今後U6の地下鉄はここをただ通り過ぎることになります。
どうぞお体お大事にお過ごしください。