壁崩壊25周年のベルリンにて
世界的にも注目された先週末のベルリンの壁崩壊25周年。(個人的には)前回の20周年の時に比べると、新聞の記事を読んだり、感慨にふけったりする余裕もないまま、終わってしまった感があります。それでもやはり、11月9日が持つ意…
村上春樹さんがヴェルト文学賞を受賞
今夜は幸運にも、村上春樹さんのヴェルト文学賞の授賞式の場に居合わせることができた。村上さんのスピーチ「壁なき世界」は、1983年に初めてベルリンを訪れたときの話から始まった。東ベルリンの国立歌劇場でモーツァルトの「魔笛」…
発掘の散歩術(52) – 壁崩壊から25年、「涙の宮殿」で越境体験 –
ミッテ地区のフリードリヒ通り駅は、ベルリンで最も賑わいのある駅の1つだ。地上と地下を走るSバーンとUバーンに加え、駅を南北に横切るトラムの往来が、街のリズムにアクセントを与えている。ここ数年、新しい商業施設やホテルがいく…
60周年を迎えたアメリカ記念図書館
ベルリンの大きな図書館といえば、長い歴史と膨大な蔵書を誇る2つの国立図書館が有名です。とはいえ、学生や研究者ならばともかく、一般の市民により親しまれているのは、それぞれの地区にある市立図書館の方でしょう。その中でも規模が…
地下鉄の駅で見た夕日
10月13日、地下鉄U2 Neu-Westend駅を上がったら、こんな夕日が広がっていた。2週間近く、撮影ロケの仕事に同行した最後の夜だっただけに、感動も大きかった。2枚目はオリンピア・シュタディオン方面。 関連記事: …
ドイツ統一24年目の日
ドイツが統一して24年目の昨日(10月3日)は、ポツダム広場の展望台から街を一望しました。 上の写真とこの写真(2012年8月)とを見比べてみると、ライプツィヒ広場の旧ヴェルトハイム百貨店の敷地に建設中だったショッピング…
シンポジウム「文化政策による中小都市の再生」
この夏、日本に一時帰国して改めて感じたのが、東京からそれほど離れていない中規模都市の疲弊具合でした。私の出身地の神奈川県横須賀市は、2013年の人口減少数が全国で最も多かったそうで、少年時代に過ごした街角で子どもの姿をほ…
発掘の散歩術(50) -ピアノ・サロン・クリストフォリでアンティークの音色を愉しむ-
おかげさまで50回目の節目を迎えたこの連載で、ヴェディング地区はまだ一度も取り上げたことのないエリアである。行政区分上はミッテに属するが、これといった観光名所があるわけでもなく、どちらかといえば日頃注目されることの少ない…
ベルリン、夏の終わりの日々
猛暑の日本から戻って2週間。ベルリンは予想外にいい天気が続いており、なんだかうれしいです。今回の一時帰国中に購入したソニーのコンパクトデジカメで撮った、最近の街の様子をいくつかご紹介したいと思います。 最初の2枚は、建設…
日本の夏2014
ベルリンに戻って、テーゲル空港に降り立ったとき、ちょっと肌寒いほどのひんやりした空気が体を包みました。数日経って、こちらの生活に馴染んでくると、日本でのあの暑さが急速に記憶の背後に過ぎ去っていく感じがします。忘れないうち…
大津諏訪神社の御柱祭を見る
今回の一時帰国の最後に、ちょっと特別なお祭りを見ることができました。実家から近い京急新大津駅近くの大津諏訪神社は、10年後に創建から1200年の節目を迎えます。10年後を見据えたプレ行事として、信州諏訪大社で7年に一度行…
ワールドカップ優勝記念パレード
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会は、ドイツの24年ぶりの優勝によって幕を閉じました。ドイツ中でお祭り騒ぎとなりましたが、その2日後の7月15日、首都のベルリンにはもう1つの特別なハイライトが用意されました。ブ…
季刊誌「考える人」 2014年夏号 – もうひとつのレクラム文庫 –
発売から大分時間が経ってしまいましたが、最近寄稿する機会のあった季刊誌「考える人」の夏号をここでご紹介したいと思います。昨年秋、この雑誌にまつわる個人的な回想録(こちら)を書いたことがあり、いつかこういう雑誌に寄稿できた…
8月の一時帰国
昨日ヘルシンキ経由で横須賀の実家に戻ってきました。京急の最寄駅に降り立った瞬間、予想していたほどの暑さではなかったものの、むわっとするような熱気に包まれました。ミンミンゼミの鳴き声が懐かしかったです。考えてみたら、8月を…
東京新聞7月27日(日)朝刊「写真家 古屋誠一インタビュー」
文章を書く仕事をしている関係からか、ベルリン在住の特派員の何人かの方とお付き合いがあります。皆さん取材で飛び回っていることが多いので、頻繁にというわけではないものの、時々食事などをご一緒しながら仕事や旅、好きな本の話など…
Fête de la Musique体験記
「フルート・カルテットを組んで、Fête de la Musiqueに出てみない?」。春のある日、フランス人とドイツ人の両親を持つ友人がふと言いました。彼女は、ベルリンのアマチュア・オーケストラで何度も一緒に演奏したこと…
WM 2014、今晩決勝戦!
お昼頃、ブランデンブルク門周辺を歩いたら、ドイツのユニフォーム姿のファンの姿をたくさん見ました。早くもかけ声を掛けながら歩く人も少なくありません。ワールドカップ・ブラジル大会は今日で33日目。大会を「当事者」として楽しめ…
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