第1アドヴェントはスウェーデン・マーケットへ
この秋はかつてないほど忙しい日々を送っているせいか、明日からもう12月という時の流れの早さに唖然とします。これから長めの原稿のまとめに着手するため、あと2週間ぐらいは息が付けないのですが、第1アドヴェントの今日は気分転換…
エネルギー問題をテーマにした展覧会
ベルリン市中心部のジャンダルメンマルクト広場やフンボルト大学などから近い連邦外務省では、定期的に展覧会が開催されています。10月16日から約1カ月間、Lichthofと呼ばれる入り口のホールで、日本の新進作家から成るグル…
イラストレーター高田美穂子さんが描くベルリン・パノラマ(晩秋編)
今日から当ブログのトップ画像が変わりました。前回に続いてベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナルの新作です。今回美穂子さんが紅葉の季節に合わせて描いてくださったのは、プレンツラウアー・ベルク地区にあ…
壁崩壊25周年のベルリンにて
世界的にも注目された先週末のベルリンの壁崩壊25周年。(個人的には)前回の20周年の時に比べると、新聞の記事を読んだり、感慨にふけったりする余裕もないまま、終わってしまった感があります。それでもやはり、11月9日が持つ意…
村上春樹さんがヴェルト文学賞を受賞
今夜は幸運にも、村上春樹さんのヴェルト文学賞の授賞式の場に居合わせることができた。村上さんのスピーチ「壁なき世界」は、1983年に初めてベルリンを訪れたときの話から始まった。東ベルリンの国立歌劇場でモーツァルトの「魔笛」…
発掘の散歩術(52) – 壁崩壊から25年、「涙の宮殿」で越境体験 –
ミッテ地区のフリードリヒ通り駅は、ベルリンで最も賑わいのある駅の1つだ。地上と地下を走るSバーンとUバーンに加え、駅を南北に横切るトラムの往来が、街のリズムにアクセントを与えている。ここ数年、新しい商業施設やホテルがいく…
「考える人」(新潮社) 2014年秋号 – オーケストラをつくろう –
小学生の頃からクラシック音楽が大好きだった。別に「クラシック音楽」だからというので近づいていったのではない。小学2年生のとき、たまたま転校先の学校の掃除の時間にモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が流れてい…
60周年を迎えたアメリカ記念図書館
ベルリンの大きな図書館といえば、長い歴史と膨大な蔵書を誇る2つの国立図書館が有名です。とはいえ、学生や研究者ならばともかく、一般の市民により親しまれているのは、それぞれの地区にある市立図書館の方でしょう。その中でも規模が…
地下鉄の駅で見た夕日
10月13日、地下鉄U2 Neu-Westend駅を上がったら、こんな夕日が広がっていた。2週間近く、撮影ロケの仕事に同行した最後の夜だっただけに、感動も大きかった。2枚目はオリンピア・シュタディオン方面。 関連記事: …
発掘の散歩術(51) -「ひとつの家」の実現に向けて-
9月14日、曇り空のブランデンブルク門前に行くと、大勢の人が集まっていた。「反ユダヤ人感情は我々を脅す」「我々の名を使って戦争をするな」「ロシアとの平和を!」などと書かれたプラカードを横目に見ながら中央へ行く。ちょうどベ…
ドイツ統一24年目の日
ドイツが統一して24年目の昨日(10月3日)は、ポツダム広場の展望台から街を一望しました。 上の写真とこの写真(2012年8月)とを見比べてみると、ライプツィヒ広場の旧ヴェルトハイム百貨店の敷地に建設中だったショッピング…
シンポジウム「文化政策による中小都市の再生」
この夏、日本に一時帰国して改めて感じたのが、東京からそれほど離れていない中規模都市の疲弊具合でした。私の出身地の神奈川県横須賀市は、2013年の人口減少数が全国で最も多かったそうで、少年時代に過ごした街角で子どもの姿をほ…
発掘の散歩術(50) -ピアノ・サロン・クリストフォリでアンティークの音色を愉しむ-
おかげさまで50回目の節目を迎えたこの連載で、ヴェディング地区はまだ一度も取り上げたことのないエリアである。行政区分上はミッテに属するが、これといった観光名所があるわけでもなく、どちらかといえば日頃注目されることの少ない…
ベルリン、夏の終わりの日々
猛暑の日本から戻って2週間。ベルリンは予想外にいい天気が続いており、なんだかうれしいです。今回の一時帰国中に購入したソニーのコンパクトデジカメで撮った、最近の街の様子をいくつかご紹介したいと思います。 最初の2枚は、建設…
季刊誌「考える人」 2014年夏号 – もうひとつのレクラム文庫 –
発売から大分時間が経ってしまいましたが、最近寄稿する機会のあった季刊誌「考える人」の夏号をここでご紹介したいと思います。昨年秋、この雑誌にまつわる個人的な回想録(こちら)を書いたことがあり、いつかこういう雑誌に寄稿できた…
東京新聞7月27日(日)朝刊「写真家 古屋誠一インタビュー」
文章を書く仕事をしている関係からか、ベルリン在住の特派員の何人かの方とお付き合いがあります。皆さん取材で飛び回っていることが多いので、頻繁にというわけではないものの、時々食事などをご一緒しながら仕事や旅、好きな本の話など…
Fête de la Musique体験記
「フルート・カルテットを組んで、Fête de la Musiqueに出てみない?」。春のある日、フランス人とドイツ人の両親を持つ友人がふと言いました。彼女は、ベルリンのアマチュア・オーケストラで何度も一緒に演奏したこと…
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