カフェ"SOWOHL ALSAUCH"

今年に入ってからベルリンは寒い日が続いています。特に昨日は最高気温-2℃、最低気温-8℃という、おそらくこの冬一番の寒さで、何時間も外を歩いていた身としては本当に堪えました。こんな日はこのブログも久々にカフェパウゼしまし…

指揮者角田鋼亮さんインタビュー(2)

指揮者角田鋼亮さんのインタビューの後編です。 ベルリンには一流のオケやオペラハウス、劇場が数多くありますが、聴衆を拡大させるためにいろいろな工夫をしていますよね。角田さんから見て、日本では出会ったことのないような面白い試…

指揮者角田鋼亮さんインタビュー(1)

今回は新春特別企画(?)として、若き指揮者角田鋼亮さん(名前は「こうすけ」と読みます)のインタビューを2回に分けて掲載します。ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に留学中の角田さんと知り合ったのは、2005年の秋でした(…

雪の日の皇帝円舞曲

カイザー・ヴィルヘルム記念教会(2008年1月1日) 新年明けましておめでとうございます! 2008年のベルリンは、大雪の幕開けとなりました。元旦の午前中は少し早起きして(というほどでもないですが)、11時15分からウィ…

大晦日のコンサート2題

「アウシュヴィッツへの旅」は何とか年内に書き終えたかったんですが、どうやら無理そうなので、2007年の最後は大晦日らしい華やかなコンサートの話で締めくくりたいと思います。いずれの公演も、本番前のGP(ゲネプロ)を運よく聴…

アウシュヴィッツへの旅(3) - ビルケナウの並木道 - 

(前回のつづき) ヨーロッパ中からのユダヤ人を運んできた貨物列車の線路は、ここで途切れる。これがRampeと呼ばれた停車場で、ユダヤ人の老若男女はここで降ろされ、労働力として使われるか、即座にガス室へ送られるかの選別がな…

アウシュヴィッツへの旅(2) - ビルケナウの空間感覚 - 

Das Konzentrationslager Auschwitz-Birkenau (07.11.17) クラクフから約2時間、友人の運転する車が止まったのは、オシフィエンチム駅を越えたところにあるアウシュヴィッツⅡ(…

アウシュヴィッツへの旅(1) - Different trainsに乗って - 

Große Hamburger Straßeで見つけた「つまずきの石」 11月にポーランドを旅した主目的は、クラクフに住む友人に会うことの他にもう一つ、そこから遠くないアウシュヴィッツを訪れることだった。アウシュヴィッツ…

イエス・キリスト教会で聴くバッハ

ベルリン・フィルの録音会場として有名なダーレムにあるイエス・キリスト教会で、オルガンではなく、珍しくオケのコンサートが行われることを知り、「これは聞き逃せない」と思って聴いて来ました(22日)。 U3のThielplat…

ドヴォルザークのレクイエムを聴く

12月は宗教音楽のコンサートがとても多いのですが、めったに聴けないという意味で貴重な機会だったのが、ベルリン・フィルが演奏するドヴォルザークのレクイエムでした(7日)。「新世界」や「ドボコン」などと比較するまでもなく、こ…

第4アドヴェントのプレンツラウアーベルクにて

久々の好天となった第4アドヴェントの昨日の昼間、プレンツラウアーベルクを歩いていたら、クリスマスツリーをかかえて家路に着く人の姿をやたらと見かけました。 みんなどこで買って行くのだろうと思って歩いていたら、壁公園(Mau…

クリスマスマーケットを彩った音色

活気あふれる昔のクリスマスマーケットの様子。© 出典:Renate Steinchen 『Alt-Berliner Weihnacht』(Argon, 1994)より クリスマスマーケットというと、いまではベルリン市内に…

ウジェーヌ・アジェ回顧展

今日は別のことを書こうと思っていたのですが、ゆっくり書く時間がないのと、でも寝る前に何か書きたいということでこの話題を選びました。いや、アジェという人についてはもっとゆっくり書きたいのですが、マルティン・グロピウスバウで…

ポツダム広場の第3アドヴェント

Arkaden am Potsdamer Platz (07.12.15) 第3アドヴェントの今日は、ポツダム広場のショッピングモール「アルカーデン」の様子をお届けしましょう。ここのクリスマス用のデコレーションは、特にゴ…

ノイケルン・パサージュのいま

前回に続いて、ノイケルン地区にまつわる話題をもうひとつお届けしましょう。 今年の6月、ノイケルンの黄金のカフェを紹介したところ、このブログによくコメントをくださるla_vera_storiaさんが、Mitteleurop…

ノイケルンでの第2アドヴェント - リクスドルフという場所 -

先週日曜日の第2アドヴェントは、先日告知したようにノイケルン地区のリヒャルト広場(Richardplatz)のクリスマスマーケットに行って来ました。 このリヒャルト広場周辺はノイケルン(Neukölln)の中でも古くから…

クーダムに登場したオレンジ色のボックス

ベルリンはドイツの中でも、犬に対してとりわけ寛容な街として知られています。現在役所に登録されている犬の数は10万4000匹で、届け出のない犬、つまり不法に飼われている推定6万匹と合わせると、市民の約20人に一人が犬を飼っ…