新年あけましておめでとうございます。時間が空いてしまいましたが、前回の続きで、U5に乗ってウンター・デン・リンデン駅から東へ向かいます。
ウンター・デン・リンデンで1つ立ち寄りたいのが、東側のベルリン国立図書館。私がベルリンに来た21世紀初頭から延々と修復工事が続けられていた場所ですが、昨年1月についに再オープンを迎えました。ちょうどロックダウン期間だったこともあり、まだ足を運べていませんが、復元された入口のドームにはぜひ足を運んでみたいです。
関連記事:よみがえった知の殿堂ウンター・デン・リンデンの国立図書館 (ドイツニュースダイジェスト「ベルリン 発掘の散歩術」2021年2月)
さて、ウンター・デン・リンデン駅の次がムゼウムスインゼル駅。世界遺産の博物館島の最寄りであることからこの名が付けられました。ホームに降り立った瞬間、星空を思わせる天井のブルーに目を奪われます。
このデザインは、建築家カール・フリードリヒ・シンケルが1815年にモーツァルトのオペラ《魔笛》のために書いた舞台美術がモチーフになっており、星空を模した6662もの光が幻想的な雰囲気を作り出します。この駅の西側出口を出ると、ベルリン国立歌劇場までは徒歩数分。オペラを観た後の余韻に浸りながら、この駅のホームで電車を待っている時間はなかなかいいものです。
2006年の共和国宮殿の解体からちょうど15年の昨年夏、フンボルト・フォーラムがオープンしました。これについては以下の記事でレポートしているので、よかったらお読みください。今年の夏に民族学博物館とアジア美術館の全館が公開されたら改めて観に行きたいと思っています。
関連記事:
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アジア美術館の茶室で出会った調和と平和 (ドイツニュースダイジェスト「ベルリン 発掘の散歩術」2021年12月)
フンボルト・フォーラムの東側には新しくテラスが生まれ、昨年8月に訪れたときはのどかな時間が流れていました。この時期は観光客も一時的に戻っていましたが、今年の夏はどうなっているでしょうね。
最後に紹介するのが、次のローテス・ラートハウス(赤の市庁舎)駅。丸みを帯びた柱が特徴的で、建築家のオリヴァー・コリニョンは、ゴシック様式の市庁舎のアーチ天井をイメージしてこの駅を設計したそうです。
この駅には電車が発着する様子を上から眺められる楽しいスペースがあります。
地上に上がると、赤の市庁舎が目の前にそびえます。この12月にミヒャエル・ミュラーの後任としてフランツィスカ・ギファイ新市長が就任したばかり。ベルリンでは初となる女性市長が誕生しました。
ここまで来たら、アレクサンダー広場駅はもうすぐ。そこからさらに終点のヘーノウまで行くことができます。今回中央駅からヘーノウ間(22キロ、所要時間41分)のU5の全線が開業したことにより、U7に次いでベルリンで2番目に長い地下鉄路線となりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。