山根寿代さんのこと(5) – 仕事、旅、そして人生 –
このシリーズの最後に、ここまで貴重なお話をたくさん聞かせてくださった山根寿代さんご自身のことを触れておきたい。春に初めてお会いしたとき、こんな元気な90歳の方がいるのかと私は驚いた。頭の回転が速く、話の話題が豊富。この方…
山根寿代さんのこと(4) – ベルリンの恩師との再会 –
このシリーズの最初にご紹介した森鴎外との写真のほかに、ベルリンでの貴重な1枚を寿代さんから見せていただいた。これは1900年10月、山根正次(後列向って左より3人目)がパリ万博の出張の途中、ベルリンに住む萩中学時代のドイ…
山根寿代さんのこと(3) – 森鴎外からの手紙 –
山根正次がベルリン留学に向けて発ったのは、1887年10月8日のこと。森鴎外が留学していた時期と重なるが、そもそも2人の間にはどれだけの交流があったのだろうか。 森鴎外の小説は沢山読んで居りますが、直筆を目にしたのは祖父…
山根寿代さんのこと(2) – 祖父山根正次 –
山根正次は、医師山根孝中(松下村塾門下生)の二男として1857年萩城下東郊の香川津に生まれた。孝中はかの松下村塾に入門し、吉田松陰に師事した人物である。正次は、藩の医学校で蘭学を修め,萩中学校でドイツ人教師ラインホルト・…
山根寿代さんのこと(1) -ベルリンで出会った一枚の写真-
Mori-Ôgai-Gedenkstätte(2007年2月) 私が日本に一時帰国していた2006年11月のある日、実家に1枚の絵葉書が届いた。イタリアからのもので、すばらしい達筆で書かれている。手紙の主は、山根寿代さん…
萩、東京、長崎、ベルリン
今日からおよそ4回に分けて、しばらく前から書き綴っていたインタビュー記事をアップしたいと思います。インタビューというよりも、人物ルポと言った方がふさわしいかもしれません。春に私が一時帰国した際にお会いした、ある年配の女性…
東ドイツ最後の3年間 – ホテルの元ウェイターに聞く –
自分の誕生日だった昨日、近所に住むDDR出身の友達の家で夕飯をご馳走になり、その後彼にちょっとしたインタビューを取らせてもらいました。彼(名前はJensといいます。現在37歳)は1986年から1991年まで、東ベルリンに…
ウルリヒ・ミューエ死去
Karl-Marx-Alleeにて(7月26日) 先月末、テレビのデジタルチューナーが突然ショートを起こしてしまい、以来テレビが見られない状態が続いているのですが(ただ、それによって不便を感じることはほとんどありません)…
クロイツベルク時空散歩(1) – 始まりはコッティから –
2月末のある土曜日の午後、私はUバーンのコトブサー・トアー(Kottbusser Tor)の駅前広場でメヒティルトさんと待ち合わせた。マーケットなどが立ち並ぶこの雑然とした広場に、「コッティ」という愛称があることを私が知…
「クロイツベルク時空散歩」へのお誘い
U-Bahnhof Görlitzer Bahnhofのホームにて(3月14日) 先月、私の知り合いのベルリーナー、メヒティルトさんのベルリン・インタビューを全8回にわたってお送りしましたが、そのシリーズの締めくくりとし…
Klaus Wowereit! – ベルリンの顔 –
ブランデンブルク門前のパリ広場にて(3月25日) 先週の日曜日はいろいろな意味で感慨深い一日でした。2007年3月25日は欧州連合の基礎となったローマ条約が締結されてからちょうど50年という記念の日。EU全ての首脳がベル…
壁崩壊、そして – メヒティルトさんに聞く(8) –
メヒティルトさん所蔵の写真から(1989年11月) 長々とお送りしてきたメヒティルトさんとのインタビューは今回が最後です。 壁崩壊前夜 当時、壁はこのままずっと立ち続けるものだと思っていましたか? メヒティルト:(きっぱ…
壁のあった時代(下) – メヒティルトさんに聞く(7) –
「ベルリン市立オペラ(Städtische Oper)」のプログラム (前回のつづき) 1960年代のベルリン音楽談義 メヒティルトさんがバイロイトに通い始めた1960年代前半、日本同様にドイツも経済成長期を迎え、ベルリ…
壁のあった時代(上) – メヒティルトさんに聞く(5) –
かつて東西の検問所があったオーバーバウム橋にて(3月12日) いよいよ今回から、ベルリンが壁によって分断されていた時代のお話になります。あの時代のベルリンに少しでも興味のある方は必読です。 壁の建設と東ベルリンの叔母 メ…
バイロイト談義(下) – メヒティルトさんに聞く(4) –
(前回のつづき) メヒティルトさんから時代のドキュメントというべき貴重な写真をたくさん見せていただいたが、私が最も驚いたのはひょっとしたらこの一枚かもしれない。 ヴィニフレート・ワーグナー(Winifred Wagner…
バイロイト談義(中) – メヒティルトさんに聞く(3) –
Festspielhaus Bayreuth, Foto: Deutschlandradio (前回のつづき) 「バイロイトのチケットを手に入れるのに、6年7年待つのは当たり前」なんて言われていますが、当時はどうだったん…
バイロイト談義(上) – メヒティルトさんに聞く(2) –
テノール歌手のヴォルフガング・ヴィントガッセンとメヒティルトさん (1960年代のバイロイト祝祭劇場前にて) さて、今回から2回はバイロイト音楽祭の話です(この音楽祭については、以前「バイロイト音楽祭」というもので取り上…
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