アウトシュタット訪問


日本からベルリンを訪問中のお客さんと一緒に、車の町アウトシュタット(Autostadt)に日帰りで行って来た。場所はベルリンから超特急のICEに乗り1時間ほど、VW(フォルクスワーゲン)本社のヴォルフスブルクにある。車の博物館ならいくつか見たことがあるが、ここはそんなもんじゃなかった。緑豊かな広大なスペースに、VWとその傘下の車メーカーのパビリオン、車の博物館、エントランスルーム他、車に関するさまざまなアトラクションが並ぶ。とにかくそのスケールにまず圧倒される。ここにはVWのカスタマーセンターもあり、新車を買ったお客さんが車を受け取りに来る場所でもあるのだが、800台納車できる車のためだけのタワーが2つ並んでいる。これは見た目にもかなりインパクトがある。ドイツは車の国なのだとつくづく思った次第。車好きはもちろん、私のように車にあまり興味のない人でも楽しめるだろう。ただし、とにかく広いので、丸一日は必要。
アウトシュタットでは歩きっぱなしだったので、かなり疲れたが、ベルリンに戻るとその足で大江健三郎さんの講演会を聞きに行く。大江さんは、独訳で新しく出版される小説の朗読会のため、現在ドイツを周っている最中で、この日はベルリン日本語補習校での今回唯一の講演会。大江さんは2000年にもベルリンの補習校を訪れており、この時は講演の他に、生徒の作文の添削をしてくれた。その時の子供たちもあれから大きくなって、「日頃から日本語とドイツ語の狭間を生き、異なる価値観の中でものを考えることができるベルリンの子供たちには、世界に和解をもたらす『新しい人』になってほしい」という話を中心に、軽妙なテンポの中にも味わい深い話をいろいろ聞くことができた。
大江さんは今でも毎日2時間は外国語の文章を読むためにあてているのだそうだ。文章を書くということについての話しもされたが、来週火曜日の朝日新聞の連載にそのことが触れられるという。興味のある方はご一読を。



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2 Responses

  1. KS
    KS at · Reply

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    何、この金色の車!!!チョーかわいい!!!ほしい!!!買って、まさとさん!!!
    ふぅ~。
    昨日Fromarktに行ったら、これと本当に似たVWの金の車のおもちゃがあって、ソッコー買おうと思ったら店に人がいなかった! いないってどうゆうことよ!?その辺にいた人に”これいくらですか?”って聞いたら”Keine Ahnung”とか言われた。で、結局買えずじまい。あぁ、ほしい!

  2. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    それは残念でしたねー。私は子供の頃、ドイツといったらこのクルマのイメージだったので、今でもこのカブト虫くんは好きです。いまだに通りでよく見かけるので、よっぽどドイツでは親しまれているのでしょうね。その下のポルシェもなかなかお気に入りでした。

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