前回に続いて、最近修復工事が終わったボーデ博物館の内部の様子をお伝えします。ボーデ博物館がオープンしたのは1904年のこと。当時の名称は「カイザー・フリードリヒ博物館」でした。現在の名前は、ヴィルヘルム・フォン・ボーデ(Wilhelm von Bode、1845-1929)という、20世紀初頭にベルリンの博物館の館長を務めていた人物に因んでいます。
正面の建物2階の光を差し込む窓。このデザインがとても気に入りました。
おもしろいと思ったのが、各部屋の入り口のドア。美術史の様々な時代様式に基づいていて、デザインがどれも違うんです。
こちらはある部屋の天井のフレスコ画。戦争で破壊され、完全にオリジナルのまま復元されたといいます。その技術は本当にすばらしい。
博物館の内部は広い。本当に広いです。今回ほぼ全ての部屋を観て回りましたが、再び出口に戻る頃にはくたくたになっていました。部屋が空っぽの状態でこれなので、展示物が置かれるようになった時、全部観るのに一体どのくらいの時間がかかるのでしょうね。
ボーデ博物館が来年の夏に再オープンすることで、この博物館島にある5つの博物館のうち、修復工事が終了していないのは新博物館(Neues Museum)だけとなります。こちらの再館予定は2009年。この町が東西に分断されていたこととも関係がありますが、一度戦争で失ったものを元に戻すのには、途方もない時間がかかるものだということを実感します。ともあれ、ボーデ博物館の再館は本当に楽しみです。
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天窓がとてもオシャレですね~素敵です!
またそれそれの出入口も時代様式によって違うとは!!
>一度戦争で失ったものを元に戻すのには途方もない時間がかかる
心が痛むトコロです。
同じ悲劇を繰り返さないように美術館修復から更に学びたいです。
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この天窓は私もお気に入りです。ボーデ博物館は、重厚な中にもちょっとした遊び心が感じられて楽しい空間でした。同じ悲劇はもう繰り返してほしくないですね。