大変貌するアレクサンダー広場(1)

U-Bahnhof Alxanderplatz(7月22日)
ドイツ再統一以降、ベルリンは町自体が巨大な工事現場の都市として世界にその名を知らしめた。90年代半ばはポツダム広場がその舞台だった。ポツダム広場完成後は、今度は政府地区に重点が移り、その要の位置にあるベルリン中央駅が今年ついに完成したのは周知の通り。ワールドカップという国家的事業が成功裏に終わった今、次なる大工事の現場はどこだろうか。いや、ベルリン広しといえども果たしてそのような場所がまだ残されているのだろうか。
ある。そしてそれはアレクサンダー広場(Alexanderplatz)をおいて今のところ他にない。1805年、ロシアのアレクサンダー1世のベルリン入城にちなんで名付けられたこの広場は、20世紀に入ってから急激な発達を遂げ、デープリンの小説「ベルリン・アレクサンダー広場」の舞台になり、戦前は「世界都市ベルリン」を象徴する広場の一つだった。その歴史的な広場が、現在足の踏み場もないほどの工事の波にさらされている。今の様子を記録する意味でも、写真を中心にこれからご紹介してみようと思う。
東側から見ていこう。Sバーンでアレクサンダー広場から東に向かうと、駅を出てすぐに巨大な工事現場が姿を現す。ここには新しいショッピングセンター”Alexa”ができる。3万6000平方メートルの敷地に約180もの店が立ち並ぶとのことで、完成予定は2007年春。この写真は今年の3月末に撮ったものだが、そんなに早くできるのかな、とも思ってしまった。
その”Alexa”に面した通り、Grunerstraßeに戻ってSバーンの高架をくぐると、妖怪塗壁のようなビルがそびえ立っている。おそらくほとんどの人が見過ごしてしまうと思うが、これは東ドイツ時代に健康省(Gesundheitsministerium)だった建物だ(あまり「健康的」な建物には見えないが・・)。1990年以来空き家となっているこのビルは、じきに取り壊されて新しいホテルが建つ予定なのだという。
Sバーンのホームからもこのビルは目に入ってくる。数年前にできたばかりの新しい映画館の裏に隠れ、身の置き場に困っているような印象を受けてしまう。
さて、同じ場所から左手に視点を移すと、こちらは改修中のベロリーナハウス(Berolinahaus)。1920年代末、アレクサンダー広場が大改造された際に建てられたビルで、現在は文化財に指定されている。その後ろ、左手奥に見える社会主義時代のビル、これは→
“Haus des Lehrers”(教師の家)と呼ばれるもので、壁に描かれた絵が時代を感じさせる。
世界時計(Weltuhr)は、今も昔もベルリンっ子に人気がある待ち合わせ場所の一つ。
「トーキョー」「ソウル」に先立って、「ピョンヤン」が刻まれているところがDDR時代ならではか。
そこから後ろを見渡すと、これは”Kaufhof”というチェーン店のデパートなのだが、このデパートの2年ぐらい前までの外観しか知らない方はびっくりされたのではないだろうか。3年近くに渡る改修工事を終えて、今年5月末に再オープンしたばかり。
リニューアルしたこのデパートの最上階のレストランからは広場が一望できるので、次回上ってみることにしよう。
(つづく)

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10 Responses

  1. しゅり
    しゅり at · Reply

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    こんにちは、マサトさん!
    ああ、アレクサンダー広場がどんどん変貌をとげているのですね。
    あんまり変わらないで!と思うのは酷でしょうか。
    タイムリーで変貌を知ると嬉しくもあり悲しくもあり
    いろんな意味でドキドキします。

  2. sumire-wien
    sumire-wien at · Reply

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    初めまして。

    ベルリンへは今年の2月に初めて行ったのですが、、、ウィーンと違ってホントに都会だなぁと思いました。また訪れたいと思っています♪

  3. new_city
    new_city at · Reply

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    初めまして、私は年に1-2回ベルリンへ行っています。こちらの写真を見て、すごーい嬉しくなりました。また、前回行った時に工事中だった所が出来上がってたりして、その写真と情報があるので、次回絶対行こう!とか思ったりしました~(^-^)こんなページがあったなんて!と感動しきりです!これからはちょくちょく覗かせて頂きます!!

  4. nozomu
    nozomu at · Reply

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    カウフホフが新しくなったのは驚きです。
    DDR時代の面影はどんどんなくなりますね。
    ベルリン滞在時は、この辺りを歩いて
    プチ共産圏ツアー(!)を体験していたのを思うと
    様変わりですね。
    カールマルクスアリーあたりも変化したのでしょうか。

  5. akberlin
    akberlin at · Reply

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    カウフホフ、あのパイナップル柄(?)の外壁がなんともオスタルギー
    で良かったという人も・・・(–;)。今はコンクリートむき出しふう、
    まぁ、モダンって言えばそうなんでしょうが・・・。

  6. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >しゅりさん
    >あんまり変わらないで!と思うのは酷でしょうか。
    そのお気持ちもわかりますが(笑)、この広場周辺はこれから容赦なく姿を変えていきますよ。一体どうなるのかは直にお話します。

  7. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >sumire-wienさん
    はじめまして!ウィーンに留学されているのですか。音楽の勉強をされているのだったら、ウィーンはこの上なく刺激的な町でしょうね。その割には、ウィーンもベルリンものんびりしていますよね。
    また遊びに来てください!

  8. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >new_cityさん
    はじめまして!熱いコメントをお寄せいただきありがとうございます。すごくベルリンがお好きな方のようですね。またいつでも書き込んでください!

  9. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >nozomuさん
    >DDR時代の面影はどんどんなくなりますね。
    そうですね~。アレックス周辺の未来予想図を見るとびっくりしますよ。でも、カール・マルクス・アレー周辺はこれからも大きくは変わらないと思うのでご安心ください^^;)

  10. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >akberlinさん
    >カウフホフ、あのパイナップル柄(?)の外壁が
    なるほど。確かに昔のがよかったという人もいるでしょうね。私は「醜悪な」と一蹴してしまいましたが、そう言われるとあのパイナップルさんに悪いような気がしてきたので、その箇所を削除しました^^;)

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