コーミッシェ・オーパーが年間最優秀オペラハウスに!

昨日の新聞記事で知ったのですが、Opernwelt誌の年鑑で06/07シーズンの各部門での最優秀が発表されたそうです。ざっと結果を見渡してみてまずうれしかったのが、ベルリンのコーミッシェ・オーパーが年間最優秀オペラハウスに選ばれたことです!しかも、指揮者、合唱部門を含めて堂々の三冠ですから、すばらしいの一言。私が7月に観たペトレンコ指揮の「ばらの騎士」とレハールの「ほほえみの国」はどちらもよく練られた上演でしたし、バリエ・コスキー演出のグルック「タウリスのイフィゲニア」は昨シーズン観た中でも最高の1本といえるものだったので、この結果は本当にうれしく思います。
逆に心配なのが、「年間でもっとも腹立たしい」に選ばれてしまったベルリン・ドイツオペラです。昨年はイドメネオ事件で大きな注目を集めましたが、肝心の上演となるとどうもぱっとしません。昨日新聞に掲載されたベルリンオペラ財団の総監督シュテファン・ロジンスキのインタビューでも、「レパートリー作品はまずまずだが、ここ最近の新演出作品は全く機能しなかった」とはっきり批判されていました。ドイツオペラは現在また改装中で、新シーズンは今月半ばにスタートすることになっています。
ドイツオペラとの関連でおやっと思ったのが、「年間後継者」部門にAndris Nelsonsというラトヴィア生まれの若い指揮者が選ばれていたこと。ドイツオペラ現音楽監督パルンボの後継者候補として早くもささやかれています。6月末に、この指揮者のことを全く知らないで聴いたドイツオペラ管のワーグナーのコンサートでは、鮮烈な印象を受けました。冒頭のリエンツィ序曲がとにかくすばらしかったのです。この日の演目全てがそれと同水準というわけではなかったものの、師のヤンソンスを彷彿とさせる賑やかでダイナミックな指揮ぶりは、確かに今後の可能性を感じさせるものでした。
そして、「これはライブで観てみたかった」とつくづく思うのが、5月にアン・デア・ウィーン劇場でプレミエを迎えたヤナーチェクの「死者の家から」です。ブーレーズとシェローというフランス人の黄金コンビによるもので(これが最後の共同作業ともいわれています)、初日を現地で観た知り合いの方が絶賛していたので気にはなっていましたが、まさか「年間最優秀上演」にまで選ばれるとは!映像化されるようなので、DVDの発売を待ちたいと思います。
その他の結果は以下の通り。
– Uraufführung des Jahres(初演):
«Alice in Wonderland», Bayerische Staatsoper
– Wiederentdeckung des Jahres(再発見上演):
«Il Giustino», Schwetzinger Festspiele
– Aufführung des Jahres(上演):
«Aus einem Totenhaus», Wiener Festwochen
– Regisseur des Jahres(演出家):
Stefan Herheim
– Bühnenbildner des Jahres(舞台美術):
Robert Innes Hopkins
mit «Die Soldaten», RuhrTriennale
– Kostümbildnerin des Jahres(衣装):
Nina Weitzner mit
«Alice in Wonderland», München
– Dirigent des Jahres(指揮者):
Kirill Petrenko
– Sängerin des Jahres(歌手):
Christine Schäfer
– Opernhaus des Jahres(オペラ座):
Komische Oper Berlin;
– Orchester des Jahres(オーケストラ):
Freiburger Barockorchester
– Chor des Jahres(合唱):
Chor der Komischen Oper Berlin
– Ärgernis des Jahres(腹立たしい):
Deutsche Oper Berlin
– CD/DVD des Jahres(録音):
Wagners «Ring» unter Joseph Keilberth
– Buch des Jahres(書籍):
Ulrich Schreiber
«Opernführer für Fortgeschrittene.
Das 20. Jahrhundert III»

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10 Responses

  1. taku
    taku at · Reply

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    コミーシェ・オーパーですか。数年前にイフゲニー・オネーギンを見ました。演出が随分変わっていた記憶があります。

  2. akberlin
    akberlin at · Reply

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    ベルリンは東西分裂していたせいもあってオペラが3つもあり、
    そんなにいらないんじゃないか、とかいろいろ言われていますが、
    私はそれぞれが切磋琢磨する雰囲気もあるし、いいと思います。
    一時、コーミッシェオーパーのバレエシーズンチケットを買って
    何度か通ったり、超現代解釈、「買春」ピンカートンの蝶々夫人を
    見たりした思い出深いオペラ劇場です。やっぱりいいなぁ、
    ベルリンは・・・。

  3. kon'no
    kon'no at · Reply

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    Komischeいや、オペラ自体そもそも随分といっていないし、なんか、面白いレパートリーがないですからね。

    先シーズン、Deutsche OperはフランケッティのGermaniaがやりましたね。

  4. kon'no
    kon'no at · Reply

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    Komischeいや、オペラ自体そもそも随分といっていないし、なんか、面白いレパートリーがないですからね。

    先シーズン、Deutsche OperはフランケッティのGermaniaがやりましたね。

  5. kon'no
    kon'no at · Reply

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    Komischeいや、オペラ自体そもそも随分といっていないし、なんか、面白いレパートリーがないですからね。

    先シーズン、Deutsche OperはフランケッティのGermaniaがやりましたね。

  6. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >takuさん
    コーミッシェのオネーギンは思いっきり現代的な演出ですよね。確か、人々が失業手当をもらう現代のドイツが舞台だったような・・・違ったかな?

  7. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >akberlinさん
    あの蝶々夫人は衝撃的でしたね。コーミッシェの「後宮」は、さらに過激でしたが・・・それらの作品を含めての今回の受賞だったようです。

    なんだかここ最近のakberlinさんのコメントを読むと、ベルリンへのホームシックを感じ取ってしまうんですが(笑)、気のせいかな?

  8. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >kon'noさん
    先日はどうもです。
    面白いレパートリー、そうですね・・・
    今シュターツ・オーパーで上演中のテレマンの「寛容なソクラテス」は評判がいいみたいですが、こういうのはダメですか?

    >Deutsche OperはフランケッティのGermaniaが
    たまたま見ましたが、あれは悪くなかったと思います。DVDにもなりましたね。

  9. gramophon
    gramophon at · Reply

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    1920年代もベルリンには主として3つ歌劇場がありました。クライバーのリンデン、ワルターのシャルロッテンブルク(現ドイチェオパー)、クレンペラーのクロールとそれぞれ方向性も役割も違って黄金時代を築いた訳ですが、戦後は東に2つリンデンとコーミッシェが在り、コーミッシェはずっとクロールの後を継ぐような前衛的な演出で知られてましたね。
     私も2回位80年代後半に観てる筈なのですが、曲目が思い出せません。こぢんまりとした劇場の割にちゃんと装飾も立派で、建物の外見との落差に吃驚した覚えがあります。

  10. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >gramophonさん
    クロルオーパーは現在のコーミッシェのような位置づけの劇場だったのですか。今となっては何の跡も残っていませんが、最近劇場のあった場所に記念碑が建てられたそうで、今度見に行こうと思っています。

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