肉屋という名の靴修理工房

前回の「家具屋という名のカフェ、石鹸屋という名の服屋」に続いて、今日はこんなものをご紹介してみたい。つい最近、私の近所の通りで見つけたものだ。もう何年もクロイツベルクのこの界隈に住んでいながら、この壁の文字にいままでまったく気づかなかった。
ここには「牛肉(Rind)と豚肉(Schweine)を扱う肉屋」と書いてある。どう見ても戦前のものではないだろうか。
ガラス窓をはさんだ反対側は、少々読みにくいが「Feine Fleisch und Wurstwaren(良質の肉とソーセージ類)」ということだろう。
現在この中は昔ながらの靴の修理工房になっている。私も2度ほど利用したことがある。営業時間は毎日17時から20時までと短いが、いずれもしっかりした腕で履き慣れた靴を直してくれた。

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5 Responses

  1. 加代子
    加代子 at · Reply

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      おはようございます!

    よく見れば まだ戦前の物が残ってるのですね。
    6月は私は観光ですが 主人は調べ物です。
    趣味がエニグマと暗号解読でして 今回は
    エニグマ製造者?のお里を調べるのが目的。
    古い地図を買ってきてるので 今の通りと比べて
    歩いてみるつもりのようです。
    勿論 外務省のアーカイブにも行く予定です。

  2. la_vera_storia
    la_vera_storia at · Reply

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    以前にも話題に出た、この地区の建物に残る古い文字ですが、非常におもしろい探求対象だった(ほとんど過去形です)わけでした。何故かといいますと、微妙な字体の差異によって、それが書かれた年代がある程度絞れたわけです。どういう字体だとだいたい何年ごろとか、そういった具合です。相当にこの地区を歩き回って経験を積むことが不可欠でした。文字の書かれた「年代判断推定術」を会得する一つの方法としては、昔の写真に写る文字を見て、写真の撮影年代とその写真に写る文字の字体について比較するということですね。撮影年が判明していれば、そこに写る文字の字体は撮影年以前の字体であるわけです。異なる年代に撮影された多くの写真を比較しながら自分なりの「絶対年代」基準を確定します。

  3. la_vera_storia
    la_vera_storia at · Reply

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    かつてのこの地区を歩くと、消え入りそうな文字の上にさらに文字が書かれている建物も多く、そうしますとどういう字体がどういう字体よりも先の時代のものであるかを自分の眼でつぶさに観察しておくわけです。これと先の写真による「絶対年代判定」を組み合わせることにより、文字の実際に書かれた年代を把握することが可能でした。これにはかなりの経験が必要なわけです。ただしかし残念なことに現在のこの地区において、敢えてこの過去の文字を「生かしている」ような例には注意が必要です。文字保存のために、かつての文字が消えないように上からなぞって書いている場合が多いです。そうなると微妙に字体に変化を生じ、年代判定が困難になる場合があります。マサトさんの今回の写真の例ですが、これはやはり「後世の補修」が施されているようにも見えますが、実物を見ないと判断はできないようにも思います。

  4. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    加代子さん
    >趣味がエニグマと暗号解読でして 今回は
    >エニグマ製造者?のお里を調べるのが目的。
    興味深いご趣味をお持ちですね。そもそも「エニグマ」にそういう意味があるとは知りませんでした。実りあるベルリン滞在になることを願っています。

  5. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    la_vera_storiaさんの「年代判断推定術」、すごいです!
    こんなことができるのかと感服しました(笑)。確かにSeifenの字体は、この3つの中では一番モダンな感じがします。Feine Fleisch und Wurstwarenは、美しい字体だなと思っていましたが、こんなに古いものだったとは・・・このエリアができあがったのが1890年代だそうですから、本当にその時代の文字だとしたら感慨が一層深まります。

    古い時代の写真を見る時には、今後注意してみます。

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