現在発売中のAERA(朝日新聞出版)2013年9月30日号の「現代の肖像」という有名なルポシリーズで、ヴァイオリニストの日下紗矢子さんのことが取り上げられています。執筆されたのはフリーライターの千葉望さん。5ページのルポですが、日下さんのご家族から恩師、各関係者にまで丹念に取材を重ねて書かれた、とても読み応えのある記事になっています。実はその関係者の中に私も入っていまして(笑)、今年5月に千葉さんが取材でベルリンに来られた際、日下さんとご近所付き合いのある私まで取材を受けることになったのでした(記事の中でそのことが少し出ており、私も読んでビックリ)。それはともかく、日下さんのルーツから音楽への真摯な取り組み方、その目指すものまで多角的に描かれており、大変興味深く拝読しました。日曜日までの発売だと思いますので、ご興味のある方はぜひご一読いただけたらと思います。
もう1つお知らせです。日下さんがベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と並んでコンサートマスターを務める読売日本交響楽団の演奏会が来週4日間に渡って行われます。S.スクロヴァチェフスキ指揮で、ショスタコーヴィチの交響曲第5番がメインのプログラム(2日サントリー、3日東京オペラシティ、4日東京芸術劇場、6日横浜みなとみらい)。日下さんもコンマスとして出演されますが、特に3日のオペラシティでの公演は、室内楽の演奏付きでおすすめです。ちなみにこの日は、スクロヴァチェフスキ氏の90歳の誕生日だとか!2011年に聴いたスクロヴァチェフスキ指揮ベルリン・フィルのコンサートは、この年私が聴いた中でもっとも感動を受けた生演奏の一つでした。今回も圧倒的な名演が期待できるのではと私も楽しみにしています。
以下は読売日響のHPより
——————————————-
第3回東京オペラシティ・プレミアムシリーズ
2013年10月 3日(木) 18:30 東京オペラシティコンサートホール
指揮=スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
【第1部】
日下紗矢子と読響の仲間たち(室内楽)
チャイコフスキー(武満徹:編曲):秋の歌(クラリネットと弦楽四重奏のための)
ショスタコーヴィチ:弦楽八重奏のための2つの小品
出演:日下紗矢子、小杉芳之、荒川以津美、肥田与幸、鈴木康浩、榎戸崇浩、毛利伯郎、室野良史、金子平
【第2部】
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロミオとジュリエット」作品17から〈序奏〉〈愛の情景〉〈ロミオひとり〉〈キャピュレット家の大饗宴〉
ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 作品47
SECRET: 0
PASS:
Masato様
このAeraの記事、読みましたよ。学生時代には、大学の交響楽団で管楽器を担当していたそうですから、プロの楽団や演奏家の動向にも、現在でもなお、Masato氏が人一倍の関心を有していることは、容易に想像できます。
それだけに、こう云う形式でもプロの演奏家と接点を持てるのは、貴方の趣味の面でも、仕事の面でも、様々な展開があり奥行きが拡がる予兆があり、今後の発展に期待します。
又、この種の、ベルリンで遭遇した日本人との邂逅録や、その後の消息記事の掲載の希望します。お元気で。
SECRET: 0
PASS:
Yozakuraさん
久々のコメントありがとうございました。AERAの記事を読んでくださったそうで、うれしく思います。音楽に限らず、どの分野でも一流で活躍されている方のパフォーマンスを見たり、お話をしたりすると刺激や元気をもらいます。それは私の本業である書く仕事にも少なからず「栄養」になっているように思いますし、そうなれるように努めたいですね。