今日から当ブログのトップ画像が変わりました。前回に続いてベルリン在住のイラストレーター、高田美穂子さんによるオリジナルの新作です。今回美穂子さんが紅葉の季節に合わせて描いてくださったのは、プレンツラウアー・ベルク地区にあるマウアーパーク(壁公園)の丘の上からのパノラマ。ベルリンにお住まいだったり、ここに来たことのある方ならば、すぐにピンとくる景色だと思います。こちらはテレビ塔方面の風景。木々の間からはトラムが顔をのぞかせています。芝生の斜面でくつろぐ人々の心地よさが伝わってきますね。
丘の上にあるこのブランコは、壁公園に来たことのある方ならきっとご存知でしょう。手前の2人は私たち夫婦をモチーフにしてくださっているのだそうです^^;)。奥にはヴェディング地区の街並が見え、上を見上げると白いバルーンがいくつも空に浮かんでいます。これは(前回の記事でもご紹介した)壁崩壊25周年の「光のバルーン」なのだそう。今の賑やかな壁公園を歩いているとつい忘れがちですが、この場所にはベルリンとドイツを東西に分断する壁が立ちはだかっていました。「かつては分断されていた場所が、今やたくさんの人たちが思い思いに自由を楽しむ場所に変わった、というところが壁公園の魅力なのだな…と描いていて感じました」と、美穂子さんからこのようなコメントをいただきました。
奥に見えるのは、毎週日曜日にここでパフォーマンスを行っているRupert’s Kitchen Orchestraというストリート・ファンク・バンドだとか。この愉快なバンドのことは、美穂子さんのご主人のゲンキさんより教えてもらい、私もかなり興味を持ちました(詳細については、ゲンキさんのブログの記事をご覧ください)。
落葉の時期もほぼ終わりを迎えましたが、しばらくはこのイラストを毎日眺めながら秋の気分に浸れます。美穂子さん、壁崩壊の記念年にふさわしい作品を贈ってくださり、どうもありがとうございました!