
メルキッシュ岸沿いに歩く(1)
雪が降りしきる今日の午後、U2のシュピッテルマルクト(Spittelmarkt)駅で降りて、ベルリンの古層ともいえる地域を散策してみた。この駅からメルキッシュ岸(Märkisches Ufer)に沿った道は、ガイドブック…

「ベルリン パノラマ写真展 1949-1952」
Pariser Platz, 1951, Aufgenommen vom Fotografen Fritz Tiedemann, rekonstruiert von Arwed Messmer 2008, 1,25 x …

今週のシュピーゲル誌 「ベルリン、1945年夏」
今年は壁崩壊20周年に加え、ドイツの建国60周年ということで、ドイツの戦後の歩みを振り返る機会がこれから増えてくると思うのですが、今週のDer Spiegel誌も「ドイツの60年」という特集を組んでいます。しかも今回はS…

黄昏のオストクロイツ駅
1月の下旬ある夕方、ふと思い立ってオストクロイツ駅に行って来ました。昨年末に久々に訪れたら、駅舎の一部が取り壊されてたりと改造工事が着々と進行しているのを実感し、今のうちに記録に留めておきたいという思いが高まったのです。…

Happy Birthday Felix!
Friedhof der Dreifaltigkeitsgemeinde I (2009-02-03) 3日昼、フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディの200歳の誕生日を祝って、メーリングダムの共同墓地で記念追悼式…

「異国で書く」ということ
1月16日の夜、ファザーネン通りのベルリン文学館(Literaturhaus Berlin)で、作家の多和田葉子氏と詩人・エッセイストの伊藤比呂美氏による対談が開かれました。テーマは『異国で書く』というもの。 ご存知の方…

日曜日のそり滑り
Viktoriapark(1月11日) もうしばらく前になりますが、先月のある日曜日、近所のヴィクトリア公園に散歩で出かけたら、公園西側の大きな斜面がそり(ドイツ語でSchlitten)の滑走路に変貌していました。なにや…

メンデルスゾーンの弦楽交響曲を聴く
作曲家フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディの200回目の誕生日が近づいて来た。2月のコンサートではメンデルスゾーンの作品が多く並ぶ他、2月3日(13時)の命日にはメーリングダムの共同墓地で公式の追悼式典が行われる…

特選ベルリン街灯図鑑(11) 「『ゲルマニア』の跡」
Straße des 17. Juni (2008-12-09) かれこれ1年ぐらいストップしていたこのシリーズですが、実はまだ続きがあるので^^)、ぼちぼち再開しようと思います(これまでの記事は、タグの「路上観察」をど…

ベルリンと走り続けた音 (「ベルリン 音のある街」最終回)
当連載の最後にあたって、筆者の知人で生粋のベルリンっ子のFさんに、「あなたの記憶と深く結びついた『ベルリンの音』は何ですか?」と聞いてみた。 1939年生まれのFさんは間髪を入れずにこう答えた。「Sバーンのブレーキ音だよ…

ベルリン国際映画祭2004より
Berlinale Palast(2004年2月) このブログを始める前、「ベルリン便り」と称してこちらでの体験や感じたことを日本の友達や先輩、家族宛に一括送信のメールで報告していた時期がありました。いわばメルマガみたい…

ゲルリッツ公園横の"Cafe Mir"
先週の日曜日、お昼のブランチを求めてクロイツベルクの通称SO36地区へ行って来ました。ゲルリッツ公園の隣のLübbener Straßeに面した、何度か入ってみておいしかったZAPATAという店に行ってみたのですが、改装…

旧トレゾア跡のいま
先日、雪景色のティアガルテンを散歩した後、ポツダム広場、ライプチヒ広場を通ってU2のモーレン通り駅までさらに歩いた。ライプチヒ広場の東側の広大なスペースは、この気候状況の中で一層鮮やかだった。 この場所については、3年前…

よみがえるベルリンの王宮
2年半かけて行われてきた旧東ドイツ時代の共和国宮殿の解体作業が終わりを迎える昨年11月末、ベルリンの将来に関する大きな決定が下されました。共和国宮殿に代わって新たに建てられる「フンボルト・フォーラム」の建築コンペで、15…

ティーアガルテンの「迷宮」にさまよう
Tiergarten(2009年1月6日) ある都市で道が分からないということは、大したことではない。だが、森のなかで道に迷うように都市のなかで道に迷うには、習練を要する。この場合、通りの名が、枯れ枝がポキッと折れるあの…

ベルリン・ドイツオペラの《利口な女狐の物語》
Bernd Uhlig (c) 2002 最近観た中では、クリスマスの《くるみ割り人形》や大晦日のベルリン・ドイツ響とイタリアのサーカス団によるジルベスターコンサートも大変楽しめるものだったのですが、ここで書くにはやや賞…
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