発掘の散歩術(57) -ベルリン国立歌劇場の工事現場は今-
「ベルリンの新空港はいつ開業するのですか?」「ベルリン国立歌劇場の工事はいつ終わるのですか?」 ここ数年、ベルリンを訪れる人々からもっとも頻繁に聞かれる質問が、この2つかもしれない。そのたびに私は「さあ、どうなんでしょう…
早稲田大学交響楽団のベルリン公演2015
3月8日、早稲田大学交響楽団がベルリン・フィルハーモニーに客演し、センセーショナルともいえる成功を収めました。 同楽団は、音楽を専門としない早稲田大学の学生のみで構成されているにもかかわらず、1978年にベルリンで行われ…
長男誕生2ヶ月目
長男が誕生して早2ヶ月が過ぎた。当然ながら生活はがらりと変わり、すべてが子供中心に動くようになった。環境の変化も著しいが、赤ちゃんの表情や仕草も日が経つにつれて刻々と変わっていく。「寝られるときに寝る、やれることはやれる…
発掘の散歩術(56) -「隔絶された場所」ホーエンシェーンハウゼン-
アレクサンダー広場からトラムM6に乗って東へ走る。プラッテンバウと呼ばれる旧東独の典型的な高層アパートの風景が広がる中、やがて電車はゲンスラー通りの停留所に到着。目の前の真新しいショッピングセンターとは対照的に、その裏手…
長男の誕生に際して
めまぐるしく動いたこの1ヶ月だった。先月半ば、長男がベルリン市内の病院で生まれた。ようやく少し振り返る余裕ができたので、いくつか記憶に留めておきたいことを書こうと思う。 妻の陣痛が始まったのは、1月半ばのある日。分娩病院…
発掘の散歩術(55) – 演劇で体感する戦争と武器のグローバリズム –
テロ、無差別攻撃、集団虐殺、難民、拉致、処刑……。今日も新聞やパソコンを開くと、このような言葉が見出しに並ぶニュースが飛び込んでくる。その度に陰鬱な気持ちになるが、紛争地域からの難民の受け入れをめぐる論議は、ドイツに住ん…
ベルリン・フィルのジルベスターコンサート2014
毎年大晦日恒例のベルリン・フィルのジルベスターコンサートは、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートと並んで、クラシック音楽ファンが一度は生で聴いてみたいと憧れる公演です。チケットが取りにくいことでも知られるこのコンサー…
発掘の散歩術(54) -ノイケルンの天井で遊ぶ-
地下鉄U7のノイケルン市庁舎駅で降りて地上に出ると、ショッピングセンター「ノイケルン・アルカーデン」は目の前だ。トルコ系移民の家族連れが目立ち、ベルリンのショッピングセンターの中でもとりわけ混み合っている。大手家電量販店…
岩波書店『世界』2015年2月号 – アウシュヴィッツ解放70周年 –
岩波書店の月刊誌『世界』2月号に、「インゲ・ドイチュクローンが心に刻んできたもの—アウシュヴィッツ解放70周年—」というタイトルのルポを寄稿させていただきました。間もなくやって来る1月27日のアウシュヴィッツ解放70周年…
Frohes Neues Jahr 2015!
新年あけましておめでとうございます。 昨年はいつになく時間が経つのが早く感じられました。特に9月から12月中旬まではこれまで経験したことがなかったほどめまぐるしい日々でしたが、お仕事に恵まれ、充実した年を送ることができた…
Frohe Weihnachten 2014
今日12月26日はクリスマス休みの2日目。少し遅くなってしまいましたが、クリスマスの様子を何枚かお届けしたいと思います。 1週間ほど前、知人のドイツ人家族のお宅へお邪魔しました。かれこれ10年以上いろいろお世話になってい…
クロイツベルクのココロラーメン
仕事が一段落した先週末、ちょっとしたお疲れ様会ということでクロイツベルクにある「ココロラーメン」に行ってきました。U1のKottbusser Torから南に5分ほど歩くと(U8のSchönleinstr.からも同じぐらい…
『ベルリンガイドブック』が増刷されました
昨年7月に『素顔のベルリン』(ダイヤモンド社)の増補改訂版として刊行された『ベルリンガイドブック』が、おかげさまでこの度増刷されることになりました。早いもので初版から5年が経ちましたが、いまも多くの方に読んでいただいてい…
ベルリンの秋 2014
Volkspark Wilmersdorf (2014-10-28) U-Bahnhof Spichernstrße Mauerpark (2014-11-02) Hof in der Kastanienallee Te…
発掘の散歩術(53) -21世紀の「消費のカテドラル」が誕生-
バスがポツダム広場を過ぎ、ライプツィヒ通りに入ると、左手に広大な空き地が広がる。ここを通るとき、私は「Tresor」と手書きで書かれた看板を見るのが好きだった。「金庫室」を意味する壁崩壊後の伝説的なクラブは、2005年に…
(続)村上春樹氏がヴェルト文学賞を授賞
作家の村上春樹氏が、ドイツの大手日刊紙ディ・ヴェルトが主催するヴェルト文学賞を授賞し、11月7日、出版社アクセル・シュプリンガーの本社ビルで行われた授賞式に参加しました。 ナチスが台頭する以前の1920年代のベルリンは、…
「家庭画報」2015年1月号 特集「ベートーヴェンの軌跡を巡る」
最近発売になった「家庭画報」2015年1月号が、「ベートーヴェンの軌跡を巡る」と題して、ベートーヴェンの特集を組んでいます。彼の生誕地であるドイツのボンと作曲家としての飛躍の場となるウィーンの2都市で構成されており、ボン…
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