BZ Lexikon(102) 「(バイロイトの)緑の丘」

Festspielhaus Bayreuth, Foto: Deutschlandradio
今週の火曜日、ワーグナーの作品のみを上演することで知られるバイロイト音楽祭が幕を開けました。ドイツでは、この「緑の丘」がバイロイト音楽祭の一種の代名詞になっていて、新聞やテレビでもよく出てきます。今年の目玉は何といっても、タンクレード・ドルスト演出、クリスティアン・ティーレマン指揮による新演出の「リング」だけに、チケットの入手は一段と困難を極めているのでしょうね。7月26日の紙面より。
Lixikon: Grüner Hügel(緑の丘)
Der Grüne Hügel ist eine 370 Meter hohe Anhöhe am nördlichen Rand der fränkischen Stadt Bayreuth. Bekannt ist er durch das Festspielhaus, das der Komponist Richard Wagner hier zwischen 1872 und 1875 bauen ließ. Seit 1876 finden hier alljährlich die Richard-Wagner-Festspiele statt, gestern wurden die 95. eröffnet. Unklar ist, warum der Grüne Hügel so heißt. Bis zu seiner Bebauung war die damals noch kahle Anhöhe anonym. Eine Erklärung ist, dass der Name von den später angelegten Gärten herrührt; eine andere führt die Bezeichnung auf die Flur namens Grüner Baum zurück, die westlich des Festspielhauses liegt. Neben dem Grünen gibt es in Bayreuth auch einen Roten Hügel.
訳)「緑の丘」とは、フランケン地方の町バイロイトの北端にある高さ370メートルの丘のことである。その高台は、作曲家リヒャルト・ワーグナーが1872年から1875年にかけて建設させた祝祭劇場によって知られている。1876年以来、毎年ここでリヒャルト・ワーグナー音楽祭が開催され、昨日95回目の開幕を迎えた。なぜ「緑の丘」という名前になったのかははっきりしていない。この丘ができるまで、当時の草木の生えていない丘には名前が付いていなかった。説明の一つとしては、その名前は後に作られた庭園に起因するものであるということ。もう一つの説明としては、その名称は祝祭劇場の西側にある「緑の木」という名前の耕地に由来するというものだ。バイロイトには、緑の丘の他に赤い丘も存在する。
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この記事を訳しながら、3年前に初めてバイロイト音楽祭を体験した時のことを思い出しました。バイロイト中央駅を右に出ると、直線の長い道が延々と続きます。音楽祭が行われるのは夏の最中なのでなにせ暑い。格式ある音楽祭なのでスーツなんぞ着て行ったものだから余計暑いです。そのようにして汗をかきながら「緑の丘」の坂道を上って行くとやがて祝祭劇場が写真のような形で視界に入ってくるのですが、ワグネリアンというわけでもない私でも、それは十分感動的な対面でした。真正のワグネリアンにとっては、まさに聖地を巡礼する信者のような気分なのでしょうね。機会があったら書きたいと思いますが、その時に観た「ジークフリート」と「神々の黄昏」は、やはり忘れられないものがありました。



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