ヴェローナの街を歩く

(前回のつづき)
今回はヴェローナの町をぶらりと散歩するような気分でお付き合いください。
ヴェローナといえば、夏のこの時期に開催されるオペラフェスティバルが有名だ。紀元30年頃には完成していたといわれる古代ローマの円形劇場(アレーナ)で観るオペラは、私は前回訪れた時に体験したが、その雰囲気はすばらしいものがあった。
前の日は「カヴァレリア・ルスティカーナ」、この日は「アイーダ」、翌日は「カルメン」と日替わりで演目が変わるため、その度に大掛かりな舞台装置を取り替えなければならない。ご覧のように「アイーダ」のセットが劇場の外に無造作に置かれていたりする^^;)。昼間はアレーナの中を見学することができるので、中に入ってみよう。
このようにクレーンを使って舞台装置を運ぶのだ。舞台中央に大きなピラミッドを組み立てようとしているのがわかる。
オーケストラ・ピットを覗き込んでみるとこんな感じ。
少し町外れになるが、こちらはロマネスク様式のサン・ゼーノ・マッジョーレ教会(San Zeno Maggiore)。下の写真も。

前回夜の様子をご紹介したエルベ広場。背後の建物のフレスコ画が美しい。ここは昼間色とりどりのマーケットが並ぶ。
ワールドカップでイタリアが優勝してからまだ1ヶ月しか経っていないのに、ずいぶん昔のことのような気がする。
エルベ広場とアレーナを結ぶのがマッツィーニ通り(Via Mazzini)で、ここは人の流れが途切れることがない。明るい町並みが印象的。ストリートミュージシャンもあちこちで見かける。
「ジュリエッタの家」はヴェローナで最も有名な観光名所のひとつ。
実は私が今回ヴェローナにやって来たのは、この町がシェークスピアの「ロメオとジュリエット」の舞台であることと大きく関係がある。今秋私の地元(日本の)で行われるピアノのコンサートの準備に関わらせていただくことになったのだが、そのプログラムにプロコフィエフの同名のバレエ音楽(ピアノ版)が組まれており、私はそのコンサートの演出上の準備(?)のためにこの町にやって来たのだった(詳しくはまた別の機会にお話するかもしれません)。
それにしてもすごい人。この物語が時を越えて世界中の人の心を引き付けて止まないからか。
ジュリエッタ像の左胸に手を当てると、幸せになれると言われている。
今日はこんなところで。ヴェローナの話はもう少し続きます。



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