CONNECTED BORDERS展のオープニング

金曜日の夜に行われた、光嶋裕介くんのCONNECTED BORDERS展のオープニングは、彼自身の予想を上回るほどの大盛況でした。
裕介くんの友達や職場の同僚を始め、深夜まで200人以上の人々が集まったそうです。中には私のブログの記事を読んで来てくださった方もいたようで、とてもうれしく思いました。
次から次へと人がやって来るため、ホスト役の裕介くんはうれしい悲鳴を上げていましたが、英語、ドイツ語、日本語を使い分けて作品について何度も説明してくれました。製作者本人から直接話を聞けるというのが、こういう場の楽しいところです。
絵は全部で11枚あり、部屋の2面に続いています。彼が最初に描いたのが、画面右側の2枚目の絵で、彼がこれまで旅先でスケッチしてきたヨーロッパの現実の建物がモチーフになっています。中にはベルリンのフィルハーモニーや彼の建築事務所が担当したCSWビルなども見えます。
最初の絵を描いたことによって膨らんだイメージで、4枚目、6枚目、8枚目、10枚目と描いていったそう。「塔のある風景」、「色のある風景」、「森のある風景」など、さまざまな世界が広がっていきます。
10枚目まで描いたところで、今度はその間を埋めていくように奇数枚目の絵を描いていったのだそうです。最後に来るのは1番最初に描いた絵の左隣の絵で、これが全体の1番目に並びます。裕介くんは、建築事務所勤務の合間をぬって、約1年かけてこの11枚の精緻なペン画を描いたのだそうです。もちろん両方とも、建築家の彼にとっては補完し合う作業なのでしょうが、初の個展にまでもっていったそのチャレンジ精神には驚き、また大いに刺激を受けました。来年日本に帰ってからの活躍も楽しみです。



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2 Responses

  1. のりあき
    のりあき at · Reply

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    マサトさんが紹介していらしたので金曜日に行ってきました。
    私が行ったときも大盛況で、残念ながら裕介さんにお話を伺うことはできませんでしたが、非常に興味深かったです。
    イメージの変遷が素晴らしいですねぇ。夢の中を漂っているみたいでした。

  2. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >のりあきさん
    なんと、来ていらしたんですか!

    >夢の中を漂っているみたいでした。
    うん、よくわかります。デザインを専門とするのりあきさんが見たら、感じる視点もまた違うのでしょうね。あの場ではお会いできずに残念でした。

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