発掘の散歩術(9) -ドメーネ・ダーレムで体感する農村生活-

発掘の散歩術(9) -ドメーネ・ダーレムで体感する農村生活-

ドメーネ・ダーレムの広大な牧草地 19世紀後半、ドイツ帝国の首都となるまで、ベルリンはヨーロッパの一地方都市に過ぎない規模の町だった。当時の地図を見ると、現在のミッテを囲む城壁の外は、広大な牧草地や畑が広がり、時おり村が…

指揮者・山田和樹さんのドイツ・デビュー

指揮者・山田和樹さんのドイツ・デビュー

ベルリン放送交響楽団とのリハーサルで指示を飛ばす山田和樹さん ©Marco Borggreve 2月11日、ある日本人音楽家がベルリンでデビューを飾りました。指揮者の山田和樹さん(32歳)。2009年にブザンソン国際指揮…

発掘の散歩術(8) -オットー・ヴァイトと人知れぬ英雄たち(後)-

発掘の散歩術(8) -オットー・ヴァイトと人知れぬ英雄たち(後)-

Museum Blindenwerkstatt Otto Weidt (大分時間が空いてしまいましたが、オットー・ヴァイト盲人作業所博物館の話の後編をお届けします。前編はこちらよりどうぞ) 当時の工房の様子が再現された部…

発掘の散歩術(8) -オットー・ヴァイトと人知れぬ英雄たち(後)-

発掘の散歩術(8) -オットー・ヴァイトと人知れぬ英雄たち(後)-

Museum Blindenwerkstatt Otto Weidt (大分時間が空いてしまいましたが、オットー・ヴァイト盲人作業所博物館の話の後編をお届けします。前編はこちらよりどうぞ) 当時の工房の様子が再現された部…

ベルリン・フィルから日本へのメッセージ

クラシック音楽ファンの方はすでにご覧になっているかもしれませんが、昨日ベルリン・フィルがYouTubeを通して被災した日本の皆さんにメッセージを送っています(こちらでご覧になれます)。1人目は流暢な日本語を話すことで知ら…

発掘の散歩術(8) -オットー・ヴァイトと人知れぬ英雄たち(前)-

発掘の散歩術(8) -オットー・ヴァイトと人知れぬ英雄たち(前)-

ハッケシェヘーフェの隣にあるHaus Schwarzenbergの入り口 Sバーンのハッケシャー・マルクト駅から徒歩2分ほど、ローゼンターラー通り39番地にその場所はある。ハッケシェヘーフェとローゼンヘーフェという観光客…

ポツダムで聴くフリードリヒ大王の音色

ポツダムで聴くフリードリヒ大王の音色

Nikolaisaal Potsdam ベルリンでクラシックのコンサートに行くとなると、どうしてもフィルハーモニーかコンツェルトハウスが中心になる。もちろん教会のコンサートもたくさんあるし、時にはクラブが会場になることも…

クロイツベルクの天然リンクでスケートを楽しむ

クロイツベルクの天然リンクでスケートを楽しむ

ここ数日の猛烈な寒さのせいで、昨日クロイツベルクのEngelbecken(天使の池)の前を通りかかったら、完全に凍結していました。看板には「氷が張った時の立ち入りは禁止。生命の危険!」と書かれていましたが、氷の上でキャー…

ギャラリー・ラファイエットで魚料理を食する

ギャラリー・ラファイエットで魚料理を食する

ドイツに住んでいて時々どうしても恋しくなるのが魚です。 フリードリヒ通りに面したフランス系のデパート、ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)。ここの地下に魚料理を食べさせるお店があると友達から…

発掘の散歩術(7) - シェーンハウゼン宮殿 凝縮された歴史 -

発掘の散歩術(7) – シェーンハウゼン宮殿 凝縮された歴史 –

庭園側から望むシェーンハウゼン宮殿 今から来年のことを話していたら鬼に笑われてしまうかもしれないが、2012年はフリードリヒ大王(1712~86)の生誕300周年。そのメモリアルイヤーに向けて、縁のあるベルリンとブランデ…

プラーク広場とカフェとケストナーと

プラーク広場とカフェとケストナーと

もう大分前になりますが、ベルリンの戦前の写真集を眺めていたら、プラーク広場(Prager Platz)という円形が特徴的な広場に出会いました。日本語に訳すと「プラハ広場」。ベルリンが西に拡張する19世紀後半に開発された一…

角田鋼亮さんの卒業演奏会を聴く

角田鋼亮さんの卒業演奏会を聴く

2月になると大学の冬学期も終わりに近づき、私の周りでも日本に完全帰国する友達がちらほら出てきましたが、その1人、指揮者角田鋼亮さん(HPはこちら)の卒業演奏会を最近聴いてきました(角田さんと知り合ったのはかれこれ5年ぐら…

毎日新聞のコラム「憂楽帳」より

毎日新聞の夕刊社会面に「憂楽帳」という記者の方が書く短めのコラムがあるのですが、数日前、私の著作『素顔のベルリン』を教科書に使っていただいている徳島大学の授業のことが紹介されました。とてもうれしい機会だったので、許可をい…

ベルリン放送響で聴くヤナーチェク2曲

ベルリン放送響で聴くヤナーチェク2曲

ベルリン放送交響楽団の演奏で、レオシュ・ヤナーチェクの作品を2曲聴く機会があった。 まず、昨年11月20日に聴いた〈グラゴル・ミサ〉。指揮は音楽監督のヤノフスキ。このミサ曲はベルリンでもめったに演奏されることがない。20…

地下鉄U5の過去と未来

地下鉄U5の過去と未来

先頃、アレクサンダー広場から東に延びる地下鉄U5が開業から80年を迎え、特別列車が走りました。1930年12月21日、アレクサンダー広場とフリードリヒスフェルデ間が開業した地下鉄U5(当初は路線E)は、当時ベルリンで最速…

パンコウの貨物駅跡で観る演劇

パンコウの貨物駅跡で観る演劇

Ehemaliger Güterbahnhof Pankow (2010.07.10) もう半年近く前になりますが、昨年7月、ちょっと面白い場所で演劇を観る機会がありました。地下鉄U2の終点、パンコウの駅で降り、東に延び…

発掘の散歩術(6) -ポツダム通りの隠れ家ギャラリー-

発掘の散歩術(6) -ポツダム通りの隠れ家ギャラリー-

Potsdamer Straße (2011.1) ポツダム広場からM48かM85のバスに乗ってポツダム通りを南下すると、フィルハーモニーや国立図書館、新ナショナルギャラリーなどの斬新な建築が並ぶ「文化フォーラム」を過ぎ…