日独交流150周年の記念切手

先ほどポストを開けてみたら日本からの手紙が届いていました。久々に手紙をいただく方だったので、うれしい気分で封を切ろうとした時、ふと切手に目が入りました。「おお、ブランデンブルク門のクワドリガだ!」。 ご存知の方もいらっし…

テレージエンシュタット訪問記(3)

すっかり間が空いてしまいましたが、昨年5月、チェコのテレージエンシュタット(現テレジン)を訪れた話の続きを書きたいと思います。来週更新する記事の関連性も考えて、今のうちに書いておきたいと思ったのです。テレジンの話が初めて…

毎日新聞の夕刊社会面に「憂楽帳」という記者の方が書く短めのコラムがあるのですが、数日前、私の著作『素顔のベルリン』を教科書に使っていただいている徳島大学の授業のことが紹介されました。とてもうれしい機会だったので、許可をい…

ベルリン放送響で聴くヤナーチェク2曲

ベルリン放送交響楽団の演奏で、レオシュ・ヤナーチェクの作品を2曲聴く機会があった。 まず、昨年11月20日に聴いた〈グラゴル・ミサ〉。指揮は音楽監督のヤノフスキ。このミサ曲はベルリンでもめったに演奏されることがない。20…

NHK「テレビでドイツ語」2月号

NHK「テレビでドイツ語」2011年1月号のテキストが発売になりました。「映画で歩くベルリン」も残り2回となり、今回は人気作の『グッバイ、レーニン!』を取り上げています。DDR(東ドイツ)を味わえるレストラン、アレックス…

地下鉄U5の過去と未来

先頃、アレクサンダー広場から東に延びる地下鉄U5が開業から80年を迎え、特別列車が走りました。1930年12月21日、アレクサンダー広場とフリードリヒスフェルデ間が開業した地下鉄U5(当初は路線E)は、当時ベルリンで最速…

パンコウの貨物駅跡で観る演劇

Ehemaliger Güterbahnhof Pankow (2010.07.10) もう半年近く前になりますが、昨年7月、ちょっと面白い場所で演劇を観る機会がありました。地下鉄U2の終点、パンコウの駅で降り、東に延び…

発掘の散歩術(6) -ポツダム通りの隠れ家ギャラリー-

Potsdamer Straße (2011.1) ポツダム広場からM48かM85のバスに乗ってポツダム通りを南下すると、フィルハーモニーや国立図書館、新ナショナルギャラリーなどの斬新な建築が並ぶ「文化フォーラム」を過ぎ…

2010年に読んだ本から -香港、ソ連、中国、エルベの東-

2010年のことをロクに振り返らないまま年が変わってしまった。今回は、昨年読んだ本の中から印象に残った何冊かを書き記しておこうと思う。 日本語の本を読みたいだけ読める環境にないので、数は自ずと限られてしまうのだが、とりわ…

フリードリヒ通り駅ガード下のインビスBier's

ここ数日、久々に気温が8〜9度まで上がっていますが、12月30日ぐらいまでは本当に寒かった。そんな寒い日の午後、フリードリヒ通り駅近くを歩いていたら、久々にあるものが食べたくなり、引き寄せられるようにガード下のお店に入っ…

Frohes Neues Jahr 2011!

新年あけましておめでとうございます。 新年のご挨拶が大分遅くなってしまいました。昨年最後のエントリとなったつららの写真は結構インパクトがあったようで、いろいろとコメントをいただきましたが、ベルリンは30日ぐらいから気温が…

屋根のつららにご用心

この寒さで、アパートが結構大変なことになっています。私はアルトバウのアパートの中庭に面して住んでいるのですが、中庭から通りへ出るドアが完全に凍結してしまい、どんなに力を入れて押しても開きません。屋根の上のつららが少しずつ…

末宗美香子展のオープニング

少し時間が経ってしまいましたが、先月30日、Hotel Bogotaで行われた、末宗美香子さんの展覧会のオープニングの様子をお伝えしたいと思います。 18時半から朝食ルームで、独日協会のシュミットさん、Bogotaのオー…

マルティン・レーアさんの授章式@日本大使館

4月にインタビューをさせていただいた知人のマルティン・レーアさんが、この度日本政府から勲章を受章された。個人的にもとてもうれしい出来事だったので、ここでご紹介させていただきたいと思う。 関連記事: マルティン・レーアさん…

Frohe Weihnachten!

今年はベルリンのクリスマスの様子をほとんど伝えていなかったので、クリスマス・イブの今夜、ここで何枚かご紹介したいと思います。どうぞご覧ください! ミッテのジャンダルメンマルクトのクリスマスマーケット。 ベルリン中央駅のツ…

NHK「テレビでドイツ語」1月号

NHK「テレビでドイツ語」2011年1月号のテキストが発売になりました。「映画で歩くベルリン」も大詰めを迎え、今回はあの『ベルリン・天使の詩』を取り上げています。2006〜07年にかけて綴ったこの映画のロケ地をめぐるシリ…

橋口譲二『Hof ベルリンの記憶』とプレンツラウアー・ベルク(2)

橋口譲二さんが20年前に撮ったプレンツラウアー・ベルク地区の写真を見ながら歩くと、いかにこの地区が変貌したかを今更ながら実感する。その時の橋口さんの感慨は、「ミッテの朽ちたアパートから見えるもの」で書いたことがある。注意…