デュッセルドルフでの午後

アイスランドの火山噴火の空の影響が、予想外の広がりを見せていますね。私の周りでも影響を被っている人がちらほら出ています。先週アテンドの仕事でご一緒した方々は無事フランスにたどり着けたか、一昨日日本に帰るはずだったある先生…

三島由紀夫の国際シンポジウム

今年は、作家三島由紀夫の没後40年。この記念の年にあたり、ベルリン日独センターがベルリン・ブランデンブルク学術アカデミーとベルリン自由大学との共催で、国際シンポジウム『MISHIMA! その国際的インパクトと複合文化的源…

ルール2010から戻って

数日間の出張を終えて、ベルリンに戻ってきました。今回行って来たのは、エッセンを中心としたルール地方。このかつての炭鉱地帯は今年欧州文化都市(RUHR 2010)に選ばれています。日本の某市で街作りや都市の活性化に携わって…

ちゃりんこ旅日記(5) - 九州での日々 -

全長4km、100万本の松並木。唐津の『虹の松原』 無事に九州の門司に上陸し、ツール・ド・西日本は後半戦を迎えた。ここからは反時計回りに九州を一周する。 3日後、長崎県の佐世保に着いて驚いたのは、その地形や風土に対して。…

モザイク・カルテット演奏会

●古楽器の弦楽四重奏団のモザイク・カルテットを初めて聴いたのはいつだったか。シューベルトの『ロザムンデ』やハイドンの太陽四重奏曲(第32番)などの繊細にして典雅な響きにすっかり魅了されてしまった。モーツァルトやプレイエル…

ドイツ歴史博物館「権力は示す 統治戦略としてのアート」展

●ドイツ歴史博物館(DHM)の特別展「権力は示す 統治戦略としてのアート」(Macht zeigen – Kunst als Herrschaftsstrategie)を見てきました。権力の中枢にいるドイツの…

このブログを通じて知り合った徳島大学の総合科学部助教の弘田陽介さんが、今年度の新しい授業「人間と生命 / 記憶の場の教育学 記憶の都市/都市の記憶 ベルリン」にて拙著『素顔のベルリン』を教科書として使ってくださることにな…

カント通りのCAMERA WORK

先日、ツォー駅から徒歩10分弱、カント通りにある写真専門のギャラリー「カメラワーク」に行ってきました。その存在は前から知っていましたが、訪れるのは実は初めて。大通りに面した小さなギャラリーだろうと思って行ってみたら、実際…

シェーネベルクのガソメーター

Leuthener Str.にて(2009年3月17日) NHK「テレビでドイツ語」も今週から始まり、今日からいよいよ4月ですね。 「映画で歩くベルリン」の第1回で取り上げたマレーネ・ディートリッヒの生まれ故郷、シェーネ…

フルトヴェングラーの生家

先日、NHKドイツ語講座の連載「映画で歩くベルリン」の取材でシェーネベルクを歩いていたら、前々から探していたあるものにようやく出会いました。タイトルにある通り、指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886–1954)…

高校3年生の時、初めて聞いたヤナーチェクの音楽に再び出会ったのは、それから5年後のことだった。大学3年生だった1998年、当時所属していた早稲田大学のオーケストラが、秋期演奏会でヤナーチェクの「シンフォニエッタ」を取り上…

ベルリン氷雪模様(3)

クロイツベルクのViktoriaparkにて(2月9日) しばらく慌ただしくしているうちに、前回の更新から1週間が経ってしまいました。書きたいことがたまっているのですが、まずは「ベルリン氷雪模様」の最終編をお届けします!…

ベルリン氷雪模様(2)

記録的に寒かった冬も、今度の今度こそようやく終わる見込みで、来週末には夏時間に切り変わります。いやあ、長かった。この冬、折に触れて撮ってきた写真を2回ぐらいに分けて、時系列順にご紹介したいと思います。あの冬の日々をもう一…

NHK「テレビでドイツ語」新開講と新連載のお知らせ

3月は別れと出会いの季節。新たなことを始めてみたくなる時期でもないでしょうか。昨日、NHK「テレビでドイツ語」の4月号のテキストが私のもとに送られてきました。実は、4月から1年間、このテキストに「映画で歩くベルリン」とい…

建設が進むツォーフェンスター

ベルリンの大きな工事現場というと、昔壁があった境界線沿いや旧東というイメージが強いですが、最近はかつての西ベルリンの中心地も盛んになってきています。数日前、そばを通りかかったら大分建設が進んできていて、思わずカメラを取り…

ベルリン地下鉄の怪

ベルリンの地下鉄は地上を走ることもかなり多いのですが、私の好きな車窓の1つに、U1のKurfürstenstr.の地下の駅を出てしばらく、突然視界が開けてポツダム広場方面が一望できる場所というのがあります(写真は2007…

ヤナーチェクと私(1) – 最初の出会い -

例えば、バッハやベートーヴェンの音楽を生まれて初めて聞いたのはいつだっただろうかと振り返ってみても、「いつの間にか出会っていた」としか言いようがない(モーツァルトは少し別なのだが、それはまたいつか)。だが、レオシュ・ヤナ…