日本と違って、ドイツの選挙運動に街頭演説というものは基本的にないのですが、それに近いものが、昨夜自宅から程近いジャンダルメンマルクト広場で行われたので、ちょっと様子を見に行ってきました。SPD(社会民主党)主催のDas Fest zur Wahl(選挙のお祭り)です。
顔ぶれはなかなか豪華でした。話した順に言うと、ベルリン市長のクラウス・ヴォーベライト、ノーベル文学賞のギュンター・グラスの応援演説、SPS党首のフランツ・ミュンターフェリング、そして最後にシュレーダー首相の力のこもった演説。天気は悪かったものの、広場に人はぎっしり。おそらく日本では見られないであろう盛り上がりっぷりでした。種々の屋台が軒を並べたり、ここまでくるとまさにお祭りですね。
ちなみに、話はずれますが、後ろに建っているドームが、前回お話したフランクフルト門のモデルとなったドイツ教会堂です。
ちょっと落書きが入っていますが、これはまだソフトな(?)方です。
勝負の行方はここに来てわからなってきました。野党のCDU/CSUが依然ポイントをリードしていますが、SPDもここ2週間で追い上げてきています。CDU/CSUが過半数を獲得できない場合は、SPDと「大連立」を組む可能性もあり、私の知り合いのベルリンっ子の人は「多分そうなるだろうな」と言っていました。
(私)「シュレーダーもメルケルも大連立の可能性は否定していましたが」
(ベルリン人)「政治家はいつもうそをつく」
さて、明後日の結果はいかに?
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選挙結果もうすぐ分りますね。どうなるでしょうか?
ところで、昨日近くの図書館に行ったら、落書きされた選挙ポスターを撮影した写真が飾られてました(ややこしいですが、ようするに写真展です)。アートだといえばそれまでですが、「公共の場なのにさすがドイツ!」と思いましたね。この国では政治家も大変ですね。
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18時ちょうどに結果が出ました。ARDとZDFとで若干違いがありますが、CDU/CSUが約36%でSPDが約34%。まず注目すべきは、CDU/CSUの票が思ったほど伸びなかったこと。逆に予想外によかったのはFDP(自由民主党)のようです。しかし、現野党のCDU/CSUとFDPの票を全部合わせても過半数には達しません。さて、これからどうなるのでしょうか。そして、肝心の首相は?
選挙ポスターの落書きは、過激なものから、思わず笑ってしまうものまで、かなり幅広いなと思っていましたが、そればかりを集めた写真展とは驚きました!
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先ほどの18時の結果というのは、出口調査と言われるもののようで、最終的な結果ではありませんが、ここまでのところ、SPDとCDU/CSUの票はほとんど差がありません。最初の結果が出た直後の演説では、シュレーダーもメルケルも自分が勝ったような顔をしており(周りの盛り上がり方も含めて)、一体どちらが政権を執るのか、これからかなりもめそうな予感がします。