ドイツ連邦議会議事堂大見学(1) – パウル・レーベ館 –

Reichstagsgebäude(2007年3月25日)
ドイツの連邦議会の拠点であるライヒスターク(Reichstag)の建物は、ベルリン観光の目玉の一つとなっている。私もすでに何度も訪れているし、日本からのお客さんを連れて行ったこともあるが、正直あまり面白いと思ったことがない。「面白くない」というのは語弊があるので少し説明すると、まずとても並ぶことが多く(しかも吹きさらしの場所なので風があるときはキツい)、その後は空港並みのセキュリティーチェックが待っている。エレベーターで一気に屋上まで行けるのはいいが、そこからの眺めも、ノーマン・フォスター卿設計によるガラスドームをらせん状に上っていく体験も、それほど格別なものだろうかと毎回感じてしまうのだ。入場無料で、毎日23時まで開放しているドイツ政府のオープンさは素晴らしいとは思うものの・・・。
そんなライヒスタークの、日頃入れない部分が一般公開されるという願ってもない機会がやってきた。昨年3月25日、欧州連合50周年を記念したEuropafestでのことである。それをこれから3回に分けてご紹介しようと思う。
関連記事:
Europafest 2007 in Berlin (2008-04-02)
ライヒスタークの隣に立つ議員会館のパウル・レーベ館から中に入る。シュテファン・ブラウンフェルス設計による超モダンな建物を奥へと進む。
参考:(パウル・レーベ館とマリー・エリザベス・リューダー館について)
シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(1) (2005-09-30)
シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(2) (2005-10-01)
一番奥からは、やはりブランフェルス設計のマリー・エリザベス・リューダー館が、シュプレー川をはさんだ向こうに見える。この日は本当にいい天気だった。
カラフルなランプがいくつも釣り下がった川辺の部屋は、議員のカンティーネになっている。ここに一度入ってみたかったのだ^^;)。カリーヴルストとフライドポテトというごくありきたりのメニューを注文してみたのだが、これがめっぽうおいしかった。値段は学食並みのなのに、さすがに中身は違う(笑)。
階段を上がると、欧州委員会の会議室がある。この日はこういう場所まで出入り自由になっていた。眺めがいい上に開放感いっぱい。
大学病院(シャリテー)と中央駅方面を望む。パウル・レーベ館とライヒスタークは地下通路でつながっている。一体何が見られるのだろうという期待感を胸に階段を上って行った。
(つづく)



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