Konzerthaus Berlin(10月23日)
このブログでも何度かご紹介している指揮者の角田鋼亮さんが、15日からベルリンで行われていた「ドイツ全音楽大学・指揮コンクール(Hochschulwettbewerb Dirigieren)」で、第2位の栄冠に輝きました。
角田さんは2年前にドレスデンで行われた同コンクールで1位なしの2位を受賞し(その時の記事はこちら)、再びファイナリストに残った今回は、最上位の賞を取りたいという気持ちが強かったはず。ファンとして少々残念ではありましたが、終演後に楽屋で会った彼の表情は力を出し切れたという晴れ晴れとしたものでした(オケの団員からも高い評価の言葉をかけてもらえたとのこと)。
コンツェルトハウス管弦楽団が演奏した、3人のファイナリストによる決勝コンサートでは、最初に角田さんがR.シュトラウスの《ドン・ファン》を指揮。曲のすみずみまで体にしみ込んでいるのが如実に伝わる指揮ぶりで、エネルギッシュでありながら、細部に至るまで緻密に歌い込まれた、実に聴かせる演奏でした。後に登場した2人に比べても、音のパレットが非常に多彩。今後の活躍に期待を抱かせました。
優勝はシュトラウスの《死と変容》を指揮したドイツ人のJohannes Klumppさん、3位は《ティル・オイレンシュピーゲル》を振った韓国人のSeokwon Hongさん。
今週末に角田さんの地元愛知で行われる演奏会の情報です。近くにお住まいの方々、よかったらぜひ足をお運びください。
オルカ・フィルハーモニー管弦楽団第2回演奏会
日時:2008年10月26日(日)
開演:17:00
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
ピアノ:田村響
曲目:R・シュトラウス…交響詩「ドン・ファン」
モーツァルト…ピアノ協奏曲第23番
チャイコフスキー…交響曲第6番「悲愴」
参照:
指揮者角田鋼亮さんインタビュー(1)(2) (2008.01)