フリードリヒスハーゲンを歩く

ドイツニュースダイジェストの「散歩のススメ」というシリーズで、ベルリン東の郊外のこんな町を取り上げました。
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フリードリヒスハーゲン(Friedrichshagen)
1753年、フリードリヒ大王が入植者の村として設立し、特にボヘミアやシュレジア地方からの綿糸紡績工が多く移り住みました。19世紀半ばに鉄道が開通すると、別荘地として発展。風光明媚な湖グローサー・ミュッゲルゼーを中心に、今も昔もベルリンっ子の週末のハイキングコースとして愛されています。湖周辺にあるベルリン最古のビール会社「ベルリーナー・ビュルガーブロイ」の工場やネオ・ゴシック様式の上水道施設は今日、文化財に指定されています。
www.friedrichshagen.net
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Sバーンのフリードリヒスハーゲン駅を降りて南の目抜き通りに向って歩く前に、出口の北側に出てはいかがでしょう。小さなホームに、何とも愛らしいクリーム色の路面電車(トラム88番)がちょこんと停まっています。この路線はBVG(ベルリン交通局)ではなく、シェーンアイヒェ・リューダースドルフ路面電車という別の会社によって運営されていて、ここから東ドイツ最大の石灰岩産地だったブランデンブルク州のリューダースドルフまでを結んでいます。こんなレトロチックで情緒のあるトラムはベルリン市内では見られないので、鉄道好きならずとも乗ってみたら楽しいでしょう。毎週日曜日の8~16時は、この駅前で蚤の市が開かれています。いかにも地元の人ばかりが集まっているという感じで、東ドイツ時代の思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
さて次は、フリードリヒスハーゲンの目抜き通り、ベルシェ通り(Bölschestr.)を歩いてみましょう。両側に色とりどりの店が並び、旧東ドイツということからイメージしがちな暗い雰囲気は微塵もありません。湖に近いせいか、空気までもがすがすがしく感じられるほどです。この通りで面白いのは、ベルリン市内のように建物の高さが統一されていないこと。ユーゲント様式による邸宅風のアパートがある一方で、低い三角屋根のかわいらしい建物も多く目に付きます。途中のマルクト広場(Marktplatz)には、フリードリヒスハーゲンの創設者であるフリードリヒ大王の記念碑が建っています。ポツダムやベルリンのイメージが強い大王ですが、こんなところにも影響を及ぼしていたのですね。
ベルシェ通りの突き当たりにあるのが、1869年創設のベルリン最古のビール会社「ベルリーナー・ビュルガーブロイ」の工場です。文化財に指定されている歴史的な建物ですが、ここではもうビールは醸造されていないとのこと。でも、ここまで来たからには、ぜひビュルガーブロイを試してみたいと思っていた私に、格好のレストランがありました。ビール工場に併設した「白い邸宅」(Weisse Villa, Josef-Nawrocki-Str. 10 )という名前のお店で、その名の通りビュルガーブロイの経営者一家がかつて住んでいた邸宅がそのまま使われているのです。それだけに雰囲気は優雅で、湖を一望できるテラスもあります。ここにはビュルガーブロイのほぼ全種類が用意されていて、美味しいパスタと一緒に味わいました。
ここまで来れば、グローサー・ミュッゲルゼーはもう目の前。湖のほとりには遊覧船の船着場がありますし、地下トンネルをくぐって対岸に渡ることもできます。疲れたら、帰りはトラムに乗って駅に戻るのも良いでしょう。天気の良い週末にぜひお薦めしたいコースです。
ドイツニュースダイジェスト 9月18日)
行き方:
Berlin Hauptbahnhof ‒ S Friedrichshagen S3で直通
1人片道2,10ユーロ(ABゾーン券) 
所要時間36分

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