ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団の来日公演

Thomaskirche Leipzig (2012-01-06)
1月にライプツィヒで取材した聖トーマス教会合唱団(トマーナコア)が間もなく来日するので、ここで紹介させていただきたいと思います。バッハが音楽監督(カントール)を務めていたトマーナコアは、今年誕生から800周年(!)を迎えます。今回のツアーはその一貫として行われるもので、演目はバッハの「マタイ受難曲」。私がライプツィヒを訪れた1月6日は、メモリアルイヤーのオープニングを飾る礼拝が行われ、その午後現在のカントール、ビラーさんにお話を伺うことができました。そのインタビューは、ジャパン・アーツの合唱団ブログでご覧いただけます。1日バッハに浸れた幸福な日でした。
ゲオルク・クリストフ・ビラーへのインタビュー
【その1】聖トーマス教会合唱団について
【その2】マタイ受難曲について
その後、来日公演のプログラムにも合唱団800年の歴史について記事を書かせていただくことになり、実際にトマーナコアで歌っていた人に話を聞くことができないかなあと思っていたところ、たまたまドイツ人の知人にそのことを話したら「私の知り合いに1人いるわよ!」。私が目の色を変えたら、その場で電話してくれ、翌日話を聞きに行けることになったのです。
それが、現在ベルリン放送合唱団のテノールの団員であるトーマス・コーバーさん。彼は東独時代の1975年から84年までトマーナコアで歌っていました。きれいに整理されたアルバムを見ながらの思い出話は、時を経つのも忘れるほど楽しいものでした。この写真で見せてくれているのは、1977年の来日公演のちらしです。
面白かったものをいくつかお見せしましょう。これは1979年10月7日、ベルリンの共和国宮殿(!)で行われた東ドイツ建国30周年の記念式典で歌ったときのプログラム。一般の市民は西側に自由に旅行に行けなかった時代、トマーナコアはある種の特権的な役割を担っていました。他の学校の生徒から妬まれることもしばしばあったとか。
東独時代からの恒例行事、ドレスデンの聖十字架合唱団とのサッカーの対抗試合の記事。
左の人物、誰だと思いますか?ロックバンド「ディー・プリンツェン」でボーカルを務めるゼバスティアン・クルムビーゲルです。800年の歴史を持つトマーナコアは、こんな異才も輩出しています。
来日公演のプログラムで3ページの記事を書いておりますので、コンサートに行かれる機会がありましたら、ぜひお読みいただけたらと思います。
関連:
聖トーマス教会合唱団&ゲヴァントハウス管弦楽団2012 ジャパン・アーツ
– ドキュメンタリー映画”Die Thomana“(2月16日よりドイツで一般公開が開始)
バッハのモテット「聖霊はわれらが弱きを助けたもう」(トマーナコアの合唱で。コーバーさんがバッハのモテットで一番好きと言っていた曲で、最近の私のお気に入り)

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3 Responses

  1. bach!!
    bach!! at · Reply

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    今回は聴けなくて残念ですが、次回のドイツ旅行の際には、また聖トーマス教会でトマーナコアの歌声を堪能したいです。それにしても、800年の歴史ってすごいですね。ビラーさんをはじめ、合唱団を支えてきた多くの人々の熱い思いが、また新しい歴史へと繋げていってくれるのでしょう。
    ところで、ドキュメンタリー映画"Die Thomana"、こちらも是非観たいです。合唱団の日常生活やバッハの名曲など、いろいろ楽しめそうですね。
    映画といえば、今名古屋で「ピアノマニア」が上映されています。エマールによる「フーガの技法」がメインで、調律師とのやり取りも面白そうなので、久しぶりに映画を見に出かけます。

  2. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    bach!!さん
    お久しぶりです。コメントありがとうございます。トマーナコアのツアーは無事に終わったようで、「特に最終日の公演は本当に素晴らしかった」と聴いた方からメールをいただきました。"Die Thomana"は、エンドロールにNHKの名前を見かけたので、そのうち日本でも放映になるかもしれません。そうなるといいですね。私も日本語字幕付きで一度見てみたいです。(特にバッハ関連では)今後もいろいろご教示いただけると幸いです。

  3. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    彩さん
    ご丁寧なご感想をお寄せいただき、ありがとうございます。平日にマタイを聴くのは大変だったでしょう。でも、その甲斐のある上演だったようで、よかったです。お母様からもメールをいただいたので、改めてメール差し上げますね。

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