鍵の持ち忘れにはご用心
土曜日の午前中、アパートのベルが鳴った。 寝ぼけ眼で出てみると、見覚えのある人が青ざめた顔で立っている。 私のちょうど一階下の部屋に住んでいる20代の青年だった。 彼はベルリン訛りのアクセントで、私の前で一気にまくし立て…
時間の止まった場所(1) – Nordbahnhof –
U Bahnhof Friedrichstraßeにて(3月14日) ベルリン・ミッテにあるフリードリヒ・シュトラーセ(フリードリヒ通り)。古くからの交通の要衝であり、壁によって分断されていた時代は、この駅に東西の検問所…
W杯カウントダウン(2) - ウンター・デン・リンデンにて –
フンボルト大学前にて(4月25日) 前回の政府地区に続いて、今回はW杯前のウンター・デン・リンデンの様子をお伝えしてみたい。現在、ベルリンのこの目抜き通りでは至るところで舗装工事が行われていて、歩行者にとっては歩きにくい…
音楽が鳴り響く界隈(3) - ハンス・アイスラー登場 –
ロッシーニ通りとビゼー通りにて(4月22日) 今年1月、音楽家の名前に因んだ通りを巡ったのを覚えていらっしゃるだろうか(詳しくはこちら)。先週末、旧東ベルリンを散策した折に、久々にその第2弾を地味に開催した。今回は比較的…
BZ Lexikon(95) 「ガーター勲章」
最近は更新が鈍っているこのコーナーですが、最近は新聞に掲載されない日も増えてきました。Berliner Zeitung紙には何とか続けてもらいたいものです。 さて今回は、先日80歳の誕生日を迎えたイギリスのエリザベス女王…
W杯カウントダウン(1) - 政府地区にて –
Spreebogenparkにて。後方は来月オープンするベルリン中央駅(4月21日) ワールドカップ・ドイツ大会の開幕まで、ついに50日を切った。 これからは折に触れ、大舞台を直前に控えた町の様子や現地情報などもお伝えし…
オープンカフェの季節到来!
OranienstraßeのBateau Ivreにて(4月20日) 4月のドイツはAprilwetterといって不安定な天気が続くことが多いのですが、ここ数日は気温も上がり、ようやく春らしくなってきました。 さて、昨日…
新ナショナルギャラリーの「メランコリー」展
メランコリー漂うベルリンの冬の空。Neue Nationalgalerieにて(2月24日) ノイエ・ナツィオナールギャラリー(新ナショナルギャラリー)で開催中の「メランコリー 芸術における天才と狂気」という展覧会を先日…
BZ Lexikon(94) 「ウルビ・エト・オルビ」
ポツダム広場のショッピングモール、Arkadenにて(4月16日) (前回のつづき) イースターに際して、もう一つ訳しておきたかったのはこの言葉です。私が知っている数少ないラテン語の単語でもあります。2004年4月10日…
BZ Lexikon(93) 「復活祭」
ポツダム広場のショッピングモール、Arkadenにて(4月16日) 今日のドイツは、復活祭(イースター)休暇の最終日の月曜日。通称Ostermontagです。新聞はお休みですが、昨年のこの時期のLexikonで、この「復…
中央駅のいま(9) 「恐怖と魅惑の吹き抜け口」
ベルリン中央駅 S-Bahnホームにて(4月14日) 来月の開通までいよいよカウントダウンに入ったベルリン中央駅に、先週降り立ってみた。すると、S-Bahnのホーム数箇所には写真のような吹き抜け口があるのだが、いつの間に…
Hip H’Oper – コーミッシェ・オーパーにて –
音大生の友達から借りてようやく手にすることのできた、「のだめカンタービレ」に今はまっています(笑)。これ、本当におもしろいデスね。「のだめ」の影響で、今日本ではクラシックがちょっとしたブームになっているそうですが、この漫…
BZ Lexikon(92) 「マフィア」
シチリア・マフィアの大ボスで、43年間に渡って逃亡を続けてきたベルナルド・プロベンツァーノ(73)がついに逮捕されたことを受けての内容です。4月12日の紙面より。 Lexikon: Mafia(マフィア) 難易度:★★★…
共和国宮殿解体ウォッチング
ベルリンに期間限定の「新名所」が登場した。 ちょうど一週間前、旧共和国宮殿の前をたまたま通った時のことだった。 “Palast Schaustelle”と題された展示の案内板が至る所に掲げられてい…
ティーアガルテン・トンネル・ツアー!
ティーアガルテン(Tiergarten)を南北に結ぶ自動車専用のトンネル(Tiergartentunnel)が、先月26日に開通した。着工から10年、町の中にあるトンネルとしてはドイツで最長(といっても全長2,4キロ)だ…
BZ Lexikon(91) 「チェルノブイリ」
ドイツ語を勉強している方の参考になるかもと思って、今回から私が訳してみた感触での難易度ランクを実験的に付けてみます。判断基準は主に単語と構文。今回は普段見慣れない単語が多かったので4つ星にしました(5つ星が最難)。 さて…
ベルリン史の宝庫、メルキッシュ(辺境)博物館
ベルリンにこだわるこのブログとして、欠かすことのできない博物館を今回はご紹介してみたいと思う。 “Märkisches Museum“、直訳すると「辺境博物館」。ベルリンの歴史を専門に扱った博物館…
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