ミラノ中央駅での一夜

Stazione Centrale di Milano(8月10日)
昨日イタリアより戻って来ました。
短いながらもなかなか充実した滞在となりました。いろいろお話したいことはあるのですが、まずは昨夜のミラノ中央駅での話からすることにしましょう。
実は昨日、ここで一夜を明かしてしまいました(笑)。
いや、この歳にもなって(ちなみに昨日誕生日でした^^;)駅を宿代わりにしようなんて気はさらさらなかったんです。実際、4年前に泊まったことがある宿に一旦は向かいかけていました。ところが、翌日の飛行機が早朝発でミラノ中央駅を5時台のバスに乗らなければならず、しかも宿から中央駅までの地下鉄が6時台にならなければ走らないことがわかると、「何だそれなら宿代も浮くし、ベルリンに戻ってからゆっくり寝ればいいし・・」と上記の考えが脳裏にひらめいたのでした。
夕食の時間をたっぷり当て、ドゥオーモ周辺をぶらぶらして時間をつぶした後、中央駅入りしたのは夜も11時半を回った頃。ヨーロッパに中央駅に名の付く駅は数あれど、このミラノ中央駅ほどの威容と格式を持つ駅となると私は他にほとんど思い付きません(以前ご紹介したライプチヒ中央駅も立派ですが)。しかし、さすがにこの時間ともなると大きな構内は閑散としていました。0時半の最終列車が出た後は早朝まで駅は閉鎖されるのではないかとか、酔っ払いやヤバそうな人のたまり場になっているのではという不安はありましたが、実際行ってみるとあっけないくらい大丈夫でした。
12番線前の長いベンチにはすでに何人かいて、私の横にはユーレイルパスを使って南ヨーロッパを旅しているオランダ人学生の女の子2人組みが座っていました。朝7時のパリ行きの列車が出るまでここで時間をつぶすのだとかで、似たような考えの人たちはいるもんだなと思いました。警備員も定期的に見回りにやって来るし、私たちの様子を見ても特に怪訝そうな顔は浮かべていません。
本を読んだり、隣の「同士」たちとしゃべっているうちにいつの間にか夜は更け、早朝空港に向かったのですが、売店で新聞の見出しを見ると一面はどれもアルカイダによる飛行機テロ計画発覚のニュース。私の乗った飛行機はイギリスともアメリカとも絡んでいなかったので、セキュリティーチェックの際特にピリピリした雰囲気はありませんでしたが、ああいうニュースを耳にした後飛行機に乗るのは嫌なものですね。イタリア滞在中はテレビもネットも無縁でしたがレバノン情勢とか、あれからどうなったのでしょう。暴力、テロ、殺戮が平気でまかり通る嫌な世の中です。
さて、今回の目的地はヴェネト州のヴェローナ(Verona)でした。夏なのに肌寒いドイツを離れ、太陽の降り注ぐかの地を少しご案内したいと思います。



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4 Responses

  1. pfaelzerwein
    pfaelzerwein at · Reply

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    この駅では入口に車を停めて、タクシーの運転手に道を聞いた覚えがあります。まさに一枚目の写真の光景が思い出されます。ミラノもドーモの前などは追剥ぎさんグループが確認出来たのですが、駅構内は以外に仕事のし難い所なのでしょうか。夜は比較的静まり返った町という印象があります。

  2. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >pfaelzerweinさん
    ご無沙汰しております。ミラノ中央駅は私が初めてイタリアに来た時最初に降り立った駅なので、個人的に思い出深いです。旧市街の町並みもこの駅につながるもので、とにかく圧倒的な豊かさを感じました。ドゥオーモは残念ながら改装中で、正面には大きな幕が張られていました。

  3. lignponto
    lignponto at · Reply

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    誕生日おめでとうございます。

    お仲間がいて良かったですね。
    それにしても駅構内は、思ったよりも安全みたいですね。

  4. berlinHbf
    berlinHbf at · Reply

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    >lignpontoさん
    ありがとうございます!
    >駅構内は、思ったよりも安全みたいですね。
    今回はそうでしたが、いつもそうとは限りません。常に気を張っていなければならないので、結構疲れますし、やはりあまり勧められるものではありませんね(笑)。

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