「壁とベルリン」第1回 – 壁崩壊から20年 –
Potsdamer Platz (2009.04) 「もう」なのか、「ようやく」なのか。2009年、ベルリンの壁崩壊から20年を迎えての感慨は、人によって、あるいは視点の置き方によって様々だろう。 壁の時代は遠くになりに…
シュテーグリッツのティタニア・パラスト
Titania-Palast (2008-03-08) シェーネベルク地区の南にあるシュテーグリッツ地区は、このブログで取り上げた頻度がもっとも低い部類に入るかもしれません。考えてみたら、大分前にバウムクーヘンのおいしい…
変貌する「テロのトポグラフィー」
ポツダム広場に近いニーダーキルヒナー通り(Niederkirchner Str)の壁は、「イーストサイドギャラリー」を除けば、ベルリン市内に残る「壁」の中ではおそらく最長だろう。昼間は観光バスの流れが絶えない場所だ。 こ…
シュトラーラウ半島の先端より
ベルリンにもついに春が到来した。今年の冬は長く厳しいものだったので、例年より感慨も一段深い気がする。昨日はあまりに気持ちのよい天気だったので、午後大勢の人であふれるフリードリヒスハイン公園を一巡りした後、シュプレーに浮か…
肉屋という名の靴修理工房
前回の「家具屋という名のカフェ、石鹸屋という名の服屋」に続いて、今日はこんなものをご紹介してみたい。つい最近、私の近所の通りで見つけたものだ。もう何年もクロイツベルクのこの界隈に住んでいながら、この壁の文字にいままでまっ…
家具屋という名のカフェ、石鹸屋という名の服屋
Oderberger Str.にて(2008年6月9日) プレンツラウアーベルク地区を歩いていて、このような古色蒼然たる風情のアパートに出会うと、思わず足を止めて眺め入ってしまう。壁崩壊から20年経って、この地区でボロボ…
「ゲルマニア」の幻影
Kolonnenbrückeにて(2008年8月3日) ベルリンでは何気ない場所にすごいものが存在するのだが、その例として、今日はこんなものをご紹介したいと思う。 それは、前回マレーネ・ディートリッヒの生家で紹介した「赤…
ベルリンのもう1つの壁
Hallesche Straßeにて(2006年8月25日) ベルリン市が「壁崩壊20周年」キャンペーンを大々的に展開しているせいか、今年に入ってから街角や新聞で”Mauerfall 20 JahreR…
ノイケルン最新事情
ベルリンのノイケルン。数年前に起きた公立学校での暴力事件以来、何かと悪しきイメージがつきまとうこの地区ですが、「決してそれだけではありませんよ!」という地元住民からのエールを込めて、今回はノイケルンの最近事情をご紹介した…
メルキッシュ岸沿いに歩く(2)
前回ご紹介したRoßstraßebrückeからInselbrückeまでの2つの橋の間は、歴史的な建築物が立ち並ぶ。初めてここに来た時、「こういう場所がベルリンにあるのか」と結構感動したものだ。2年前に訪れたコペンハー…
ジャンダルメンマルクト広場の"Fassbender & Rausch"
そばを通ることが頻繁にありながらこれまでなかなか入る機会のなかった、ジャンダルメンマルクト広場に面した”Fassbender & Rausch“で先日初めてお茶してきました。 ̶…
メルキッシュ岸沿いに歩く(1)
雪が降りしきる今日の午後、U2のシュピッテルマルクト(Spittelmarkt)駅で降りて、ベルリンの古層ともいえる地域を散策してみた。この駅からメルキッシュ岸(Märkisches Ufer)に沿った道は、ガイドブック…
黄昏のオストクロイツ駅
1月の下旬ある夕方、ふと思い立ってオストクロイツ駅に行って来ました。昨年末に久々に訪れたら、駅舎の一部が取り壊されてたりと改造工事が着々と進行しているのを実感し、今のうちに記録に留めておきたいという思いが高まったのです。…
日曜日のそり滑り
Viktoriapark(1月11日) もうしばらく前になりますが、先月のある日曜日、近所のヴィクトリア公園に散歩で出かけたら、公園西側の大きな斜面がそり(ドイツ語でSchlitten)の滑走路に変貌していました。なにや…
ゲルリッツ公園横の"Cafe Mir"
先週の日曜日、お昼のブランチを求めてクロイツベルクの通称SO36地区へ行って来ました。ゲルリッツ公園の隣のLübbener Straßeに面した、何度か入ってみておいしかったZAPATAという店に行ってみたのですが、改装…
旧トレゾア跡のいま
先日、雪景色のティアガルテンを散歩した後、ポツダム広場、ライプチヒ広場を通ってU2のモーレン通り駅までさらに歩いた。ライプチヒ広場の東側の広大なスペースは、この気候状況の中で一層鮮やかだった。 この場所については、3年前…
ティーアガルテンの「迷宮」にさまよう
Tiergarten(2009年1月6日) ある都市で道が分からないということは、大したことではない。だが、森のなかで道に迷うように都市のなかで道に迷うには、習練を要する。この場合、通りの名が、枯れ枝がポキッと折れるあの…
最近のコメント