角田鋼亮さんの卒業演奏会を聴く
2月になると大学の冬学期も終わりに近づき、私の周りでも日本に完全帰国する友達がちらほら出てきましたが、その1人、指揮者角田鋼亮さん(HPはこちら)の卒業演奏会を最近聴いてきました(角田さんと知り合ったのはかれこれ5年ぐら…
ベルリン放送響で聴くヤナーチェク2曲
ベルリン放送交響楽団の演奏で、レオシュ・ヤナーチェクの作品を2曲聴く機会があった。 まず、昨年11月20日に聴いた〈グラゴル・ミサ〉。指揮は音楽監督のヤノフスキ。このミサ曲はベルリンでもめったに演奏されることがない。20…
アンドラーシュ・シフの《ゴルトベルク変奏曲》
アンドラーシュ・シフのベルリンでの人気はすごい。数年前のベートーヴェンのチクルス、今シーズンのバッハ選集のシリーズと、毎回ほぼ例外なくチケットが売り切れてしまう。火曜日の《ゴルトベルク変奏曲》も早々にソールドアウトだった…
最近のオーケストラの公演より
メモ書き程度ですが、ここ最近聞いたコンサートよりいくつか・・・ まず、9月に聞いたラトル指揮ベルリン・フィルの「プルチネッラ」全曲。これは圧巻だった。彼がハイドンなどで見せるような天性の輝き、いやそれをも上回っていたかも…
州立歌劇場の引っ越しの日
この9月からいよいよ大規模な改装工事が始まったベルリンの州立歌劇場(Staatsoper)。丸3年間に渡る工事期間中は、西側のシラー劇場が仮の本拠地となるのですが、9月19日に行われた引っ越しは、その特別な趣向で話題を集…
ヤノフスキ&ベルリン放送響のベートーヴェン・チクルス
●昨シーズンの後半に聴いたコンサートの中で、とりわけ強烈な印象が刻まれたのが、マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送響によるベートーヴェンの交響曲チクルス。5月に5公演が集中して行われ、そのうちの3公演を聴きましたが、ベート…
よみがえった1913年録音のニキシュの「運命」
昨年3月、ベルリンで行われた貴志康一の生誕100周年の行事で、東京大学先端科学技術研究センターの村岡輝雄先生と知り合う機会があった。村岡先生は音響工学を専門とされ、武蔵工業大学教授を退任後、現在は東大の研究センターで古い…
週末のコンサートから
シーズン終盤のこの時期、毎年ベルリンでは魅力的な公演が続きます。先週末、久々に3日連続でコンサートを聴いたので、その時の印象を簡潔にまとめてみたいと思います。 金曜日は、ギーレン指揮コンツェルトハウス管の演奏会。久々に聴…
佐渡裕指揮コンツェルトハウス管弦楽団で3つの交響曲
●先週末、佐渡裕さん指揮コンツェルトハウス管弦楽団の定期演奏会を聴いた。冒頭のハイドンの交響曲第6番「朝」は、弦楽器による冒頭からすがすがしい気持ちにさせてくれる好演。ソロが多いこの曲、中でもコンミスの日下紗矢子さんの演…
101回目の「サロメ」
●StaatsoperのR.シュトラウス「サロメ」(クプファー演出)は、1998年3月に私が初めてベルリンに来た時に観た演目。その時指揮をしたのが一昨年亡くなったホルスト・シュタインだったので、余計に懐かしい。今シーズン…
モザイク・カルテット演奏会
●古楽器の弦楽四重奏団のモザイク・カルテットを初めて聴いたのはいつだったか。シューベルトの『ロザムンデ』やハイドンの太陽四重奏曲(第32番)などの繊細にして典雅な響きにすっかり魅了されてしまった。モーツァルトやプレイエル…
ヤナーチェクと私(2) – シンフォニエッタ! –
高校3年生の時、初めて聞いたヤナーチェクの音楽に再び出会ったのは、それから5年後のことだった。大学3年生だった1998年、当時所属していた早稲田大学のオーケストラが、秋期演奏会でヤナーチェクの「シンフォニエッタ」を取り上…
ヤナーチェクと私(1) – 最初の出会い –
例えば、バッハやベートーヴェンの音楽を生まれて初めて聞いたのはいつだっただろうかと振り返ってみても、「いつの間にか出会っていた」としか言いようがない(モーツァルトは少し別なのだが、それはまたいつか)。だが、レオシュ・ヤナ…
ベルリンのエマーソン弦楽四重奏団
来週の月曜日(8日)、アメリカのエマーソン弦楽四重奏団が、フィルハーモニーの室内楽ホールでコンサートを開きます(詳細はこちら)。私にとって特別な音楽であるヤナーチェクの2つの弦楽四重奏曲と、ドヴォルザークの《いとすぎ》と…
ベルリン・フィルのシベリウス&ベートーヴェンチクルス1
ベルリン・フィルによるシベリウス(交響曲)&ベートーヴェン(ピアノ協奏曲)チクルスの初日を聴いてきました。バラエティーに富んだ、大変充実した内容だったと思います。 冒頭の大オーケストラによるリゲティの「atmosphèr…
2009年のコンサートより(1) – ライプチヒの『聖パウロ』 –
2009年は例年に比べてコンサートに行く回数が少なかったですが、その中でも特に印象に残り、かつ書く機会を逸してきたものをここに留めておこうと思います。結果的にメンデルスゾーン生誕200年関連のものがいくつも入りました。 …
2009年のコンサートより(1) – ライプチヒの『聖パウロ』 –
2009年は例年に比べてコンサートに行く回数が少なかったですが、その中でも特に印象に残り、かつ書く機会を逸してきたものをここに留めておこうと思います。結果的にメンデルスゾーン生誕200年関連のものがいくつも入りました。 …
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