ウクライナ紀行(8) キエフ最終日

ウクライナ紀行(8) キエフ最終日

(前回の続き) 10月15日。今日は中心部から少し離れたペチェルスク修道院を観に行く。地下鉄のDnipro駅の地上ホームに降り立つと、茫漠たるドニエプル川が目の前に広がっていて感動した。 そのドニエプル川を背に向け、汗を…

ウクライナ紀行(7) チェルノブイリは終わらない

ウクライナ紀行(7) チェルノブイリは終わらない

(前回の続き) 10月13日。着いた日を含めてのキエフ3日目は、前日に続き曇り空。訪れた順序は逆になるが、この日観て回った中で一番強烈だったものから紹介したい。 1986年のチェルノブイリ原発事故のことを知らない人はいな…

ウクライナ紀行(6) ウクライナ代表 1-0 日本代表@キエフ

ウクライナ紀行(6) ウクライナ代表 1-0 日本代表@キエフ

(前回の続き) 試合が行われる五輪競技場は、独立広場から地下鉄で数駅乗った町の中心部にある。キエフといえばサッカーファンにはディナモ・キエフのスタジアムが有名だが、五輪スタジアムの方がキャパが大きいのだという。しかし、ス…

ウクライナ紀行(5) 雨の日のキエフ

ウクライナ紀行(5) 雨の日のキエフ

(前回の続き) 10月12日。前日は長時間の移動だったので、この日の朝はゆっくり起きる。キエフの宿はカーチャさんが予め押さえてくれていた。ホテルではなく、家具付きの普通のアパートで、短期滞在者でも借りられるようになってい…

ウクライナ紀行(4) 列車に乗って首都キエフへ

ウクライナ紀行(4) 列車に乗って首都キエフへ

(前回の続き) 10月11日、朝の7時半。リヴィウ中央駅の長いホームに、キエフへ向かう列車が横たわっていた。ブルーの車体、明らかにソ連製だ。旧ソ連の鉄道の線路幅は広軌と呼ばれるもので、1524ミリあり、これは欧米の大部分…

ウクライナ紀行(3) リヴィウ 光と影

ウクライナ紀行(3) リヴィウ 光と影

(前回の続き) リヴィウの町の郊外にあるLychakivsky共同墓地。42ヘクタールの敷地の中に、40万人以上の霊が眠っているというこの広大な共同墓地は、墓地という特殊な場所であるにも関わらず、リヴィウ最大の見どころの…

ウクライナ紀行(2) 古都リヴィウ散策

ウクライナ紀行(2) 古都リヴィウ散策

(前回の続き) リヴィウ中央駅の前に降り立った私たち二人は、宿を探すべく町の中心部へと歩いて向かった。 リヴィウは人口83万人の都市。中央駅から旧市街までは約2キロほど離れている。リヴィウは地形的にかなり起伏のある町で、…

ウクライナ紀行(1) 徒歩でウクライナの国境を越える

ウクライナ紀行(1) 徒歩でウクライナの国境を越える

10月8日、Berlin Friedrichstrasse13時48分発の列車で出発。これは偶然にも、その一週間前にフランクフルト・オーデルに行く時に乗った列車と同じだった。あの時のどんよりした天気に比べ、この日は本当に…

ウクライナから戻りました!

ウクライナから戻りました!

今日(16日)の午後、ウクライナからベルリンに無事戻って来ました。本来ならキエフからベルリンへの直通列車で帰る予定だったのですが、2日前にチケットを買おうとしたらすでに売り切れで、急遽ワルシャワ経由で帰ることに。昨日の昼…

ウクライナに行ってきます!

ウクライナに行ってきます!

戦勝記念塔にて(9月22日撮影) 突然でびっくりされるかもしれませんが、今日の午後から1週間ほどウクライナに行くことになりました。しかし一体なぜウクライナなのか、出発前に少しお話しておきたいと思います。 ウクライナは私に…

ポーランド日帰り国境越えの旅(2)

ポーランド日帰り国境越えの旅(2)

(前回の続き) オーデル橋を渡って、いよいよポーランド側に入る。 国境の橋を渡ってまず目に飛び込んできたのが、タバコ屋の看板。年々値上がりする一方のタバコを少しでも安く買おうと、わざわざやって来るドイツ人が多いのだろう。…

ポーランド日帰り国境越えの旅(1)

ポーランド日帰り国境越えの旅(1)

先週の日曜日の昼頃、友達から電話がかかってきた。「これからポーランドに日帰りで行くのだけど、暇だったら一緒に来ないか」という誘いだった。 日本に住んでいると、日帰りで隣の国まで行って帰って来るという感覚がなかなかつかみに…

ベルリンの10月の公演見どころ

ベルリンの10月の公演見どころ

ベルリン州立歌劇場正面より 私が購読しているBerliner Zeitungという新聞には、毎月最後の金曜日に、翌月の主要なホールや劇場の公演一覧表(Spielplan der Berliner Buehnen)が折り込…

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(2)

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(2)

(前回の続き) これがマリー・エリザベス・リューダー館正面。「フィガロジャポン」のベルリン特集には、この建物がパウル・レーベ議員会館と紹介されていたが、これは誤りである。確かに、この2つの建物は、シュテファン・ブラウンフ…

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(1)

シュプレー川沿いの「本日開通」の道を歩く(1)

今週は日本からお客さんラッシュ(といっても全部で2人だが)。昨日は日本から大学時代の友達がベルリンにやって来た。彼女は私のブログを読んでくれていて、その影響からか、ベルリンの新しい場所を見たいという。いつもなら、「ベルリ…

ペルガモン博物館と再び共和国宮殿

ペルガモン博物館と再び共和国宮殿

共和国宮殿の「お立ち台」よりブランデンブルク門方面を望む(9月28日18時32分)。 大学時代の先輩から紹介されたあるお客さんがベルリンを訪れ、昨日の午後、町をご案内した。待ち合わせ場所は博物館島にあるペルガモン博物館。…

ホロコースト記念碑(2)

ホロコースト記念碑(2)

(前回の続き) このホロコースト記念碑だが、1万9073㎡の敷地の中に、全部で2711基の石碑が並んでいる。ただし、この2711という数に象徴的な意味合いはないとのことだ。石碑の大きさは全て横0.95m・縦2.38mで統…