10年目の出会いと別れ
少し前になりますが、ベルリンでずっとお世話になっているドイツ人の家族と出会ってからちょうど10年が経ち、この夏にお祝いの食事会をしました。私がまだベルリンに来て間もない2001年初頭、語学学校で知り合った日本人の友達がこ…
ベルリンの乗り物の歩みを一望
9月の毎週日曜日、クロイツベルクにあるドイツ技術博物館(Deutsches Technikmuseum)でちょっと珍しい一般公開日があるというので、足を運んで来ました。 この日公開されたのは、同博物館が管理しているDep…
コリーンの修道院を訪ねて(3)
この日コリーンにやって来たのは、修道院跡を見学するためでも、廃墟の美に感じ入るためでもなく、ここで音楽を聴くためだった。東独時代からすでに半世紀近く、毎年夏に「コリーンの音楽の夏」(Chriner Musiksommer…
コリーンの修道院を訪ねて(2)
ベルリン中央駅から電車で40分、さらにChorinの駅から山を越えてたどり着いた中世のシトー修道院。実際はそれほどの距離ではないにせよ、ベルリンからはるばるやって来たという気持ちを強く起こさせてくれる場所だった。こちらが…
発掘の散歩術(15) -ケーペニックともう1つの「キーツ」-
ベルリン中央駅から東にSバーンで30分ほど、シュプレー川とダーメ川がちょうど交わる地点に位置するケーペニックは、ベルリン在住の人も「観光」目的で一度は訪れる価値のある町だ。ここには中世の城塞都市だった頃の面影がいまだ濃厚…
コリーンの修道院を訪ねて(1)
Bahnhof Chorin (2011-08-28) 最近、ブランデンブルク州を紹介したDumont社の詳細なガイドブックを書店で見付けたので購入した。この本、ドイツ語版ながらなかなかおすすめできる内容なのだが、巻頭の…
コーミッシェ・オーパーの「利口な女狐の物語」新演出
© Monika Rittershaus ●コーミッシェ・オーパーで「利口な女狐の物語」のプレミエを観てきました。今シーズンでインテンダントの任期が終わるアンドレアス・ホモキの演出。指揮はアレクサンダー・ヴェルデニコフで…
『素顔のベルリン』の増刷
私の最初の著書『素顔のベルリン』が、お蔭さまでこの度増刷されることになりました。大変うれしく思うと共に、これまで多くの方々にご覧いただいてきたこと、心より感謝申し上げます。この本が出版されてからかれこれ2年近くが経ち、デ…
発掘の散歩術(14) -ミース・ファン・デル・ローエのバースデーパーティー-
夕暮れ時のレムケ邸で踊る人たち (2011-08-14) アレクサンダー広場からトラムのM4に揺られること約25分。ヴァイセンゼーという湖を過ぎて間もなく、ブッシュ・アレー/ハンザ通りという停留所で降りた。普段ベルリンの…
追悼クルト・ザンデルリンク
大指揮者のクルト・ザンデルリンクが亡くなったそうですね。享年98歳。あとわずか1日で99歳の誕生日だったといいます。2007年に彼の95歳のバースデーコンサートを聴く機会があり、この時どなたかが「次はマエストロの100歳…
記憶の鉄路をたどる(3) – グライスドライエックの貨物駅跡(下) –
Gleisdreieck(2008-08-17) (前回のつづき) 工事中のグライスドライエックの敷地内を西に向かって歩いて行くと、やがて現役の線路に行き着いた。ここからは夕暮れ時のポツダム広場のビル群がよく見渡せた。 …
ベルリンの壁 記憶の場所
壁建設50周年の式典に際し、ドイツの各政党から贈られた花束 初めてベルリンに来た方に、ベルリンの壁の遺構を見せると、「意外に低いんですね」とか「背が高い人なら、よじ登れそう」という感想を漏らされることがあります。そう感じ…
記憶の鉄路をたどる(2) – グライスドライエックの貨物駅跡(上) –
Gleisdreieck(2008-08-17) 先週末、建設中だったグライスドライエックの公園の一部がオープンするという新聞記事を目にした。グライスドライエックは地下鉄U1とU2の駅名にもなっているが、ポツダム広場の南…
眞峯紀一郎さんインタビュー – 9/9のチャリティーコンサート –
9月9日、ベルリンのカイザー・ヴィルヘルム記念教会で、東日本大震災のチャリティーコンサートが開催される。ベルリンのプロオーケストラに在籍する約15人の日本人音楽家が一同に会するという初めての試みだ。このコンサートのまとめ…
夏の終わりに聴くヴァルトビューネ2011
日本からのお客さんがここのところ相次ぎ、しばらく間が空いてしまいました。 今週はベルリン・フィルのヴァルトビューネのコンサートを聴いてきました。これを聴けたのは、何ともラッキーというか不思議な巡り合わせでした。この公演、…
清水陽一さんインタビュー – 北斎展への夢 –
8月26日から10月24日まで、日独交流150周年の1つのハイライトとも言うべき、北斎展(Hokusai – Retrospektive)がベルリンのマルティン・グロピウス・バウで開催される。計441作品とい…
ヴェディングのペーター・ベーレンス・ホールと友人たちとの再会
Peter-Behrens-Halle in Wedding (2011-08-02) 先日ご紹介した世界遺産のファーグス工場。ヴァルター・グロピウスはこの建築の設計に際して、ベルリン・モアビットにあるAEG社のタービン…
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