発掘の散歩術(22) - ブリッツ庭園のチューリップ -

4月半ばに入ってもなかなか気温が上がらない今年のベルリンだが、せっかくだから春らしいものを紹介したい。桜はそろそろ散ってしまったようだし、ほかに何があるだろう。そんなことをドイツ人の知人にふと漏らしたら、「ブリッツ庭園の…

横須賀の海に還って

日本でゴールデンウィークを過ごすのは12年ぶりのことでした。いつもの一時帰国時では、兄弟3人が実家に揃うことはなかなかないのですが、今回は連休中だったので最初から揃い、珍しく3人でドライブに行ってきました。 向かった先は…

日本に帰ってきました!

Flughafen Tegel (2012-05-02) 約1年ぶりに日本に帰って来ました。 今回は約1ヶ月間の一時帰国だけれど、そのうち半分ちょっとは旅の日々になる予定。震災後初めて東北に行き、韓国も訪れ、さらには家族…

『音遊人』2012年6月号「ドイツ特集」

ヤマハの会員誌『音遊人』の6月号が刊行されました。今号は、ドレスデン、ベルリン、ハンブルクをテーマにしたドイツ特集で、私はベルリンとハンブルクの取材アテンドのほか、「ベルリンで奏でる音楽〜音楽都市のアマオケ事情」という自…

『カズ語録』(PHP文庫)のご紹介

宣伝や案内が続き恐縮ですが、もう1冊紹介させてください。PHP研究所に勤める真ん中の弟の悠志が企画・編集した文庫本『カズ語録』が最近出版されました。その名の通り、今も現役でプレーを続けるキングこと三浦知良選手のこれまでの…

『街歩きのドイツ語』の増刷が決まりました

先日、拙著『街歩きのドイツ語』の増刷が決まったという連絡が、三修社の編集部より届きました。小さな本ですが、多くの方に手に取っていただけたこと、大変うれしく思います。担当の方からは、法政大学経済学部のドイツ語の先生が、ゼミ…

発掘の散歩術(21) - シェーネベルク自然公園を歩く -

新緑が美しく映えるようになった季節、今回はちょっとユニークな公園をご紹介してみたい。 ベルリンの南側のターミナル駅、ズュートクロイツ駅からSバーンで南に一駅、森に囲まれたプリースターヴェーク駅を降りると、てっぺんの赤錆び…

カダケスへの道(1)

日本からのお客さんが立て続けにやって来て、とても慌ただしかった3月。中旬には母がお友達2人を連れてベルリンを訪れ、一緒にバルセロナに行って来ました。中でも印象深かった、バルセロナからカダケスという街に小旅行で行ってきたと…

日独の大空襲の記憶を伝える

第2次世界大戦中、多くのユダヤ人が強制輸送されたベルリン・グルーネヴァルト駅17番線ホームで犠牲者に思いを寄せる二瓶治代さん 2月半ば、第2次世界大戦末期の東京大空襲など日本の空襲体験者がドレスデン、ベルリン、ハンブルク…

NHK「テレビでドイツ語」新連載「ハンザ都市を巡る」のお知らせ

4月から新開講のNHK「テレビでドイツ語」のテキストで、1年間連載を持たせていただくことになりました。2年間口絵の連載を担当された久保田由希さんを引き継ぐ形で、テーマは「ハンザ都市を巡る」です。 4月と5月は、新年度の講…

発掘の散歩術(20) - 地上防空壕で観る現代アート -

ミッテのラインハルト通りにそびえ立つ地上防空壕。屋上にボロス氏のペントハウスが見える 不要となった建物は解体して新しく造り替える。一方、残す価値のある古い建物は修復して大事に使い続ける。程度の違いこそあれ、ドイツでも日本…

ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団の来日公演

Thomaskirche Leipzig (2012-01-06) 1月にライプツィヒで取材した聖トーマス教会合唱団(トマーナコア)が間もなく来日するので、ここで紹介させていただきたいと思います。バッハが音楽監督(カント…

映画『Nuclear Nation』 (船橋淳監督)

●今年のベルリナーレでは特に時事性の高いテーマとして、昨年の「アラブの春」、そして311関連のドキュメンタリー映画が3本上映される。先週土曜日、ベルリナーレで船橋淳監督の『Nuclear Nation』を観た。ツォー駅近…

BKA劇場で聴く現代音楽

インビスCurry 36(左)のすぐ横にあるBKA劇場。この右手に入り口がある ベルリン市内を南北に走る地下鉄U6 のメーリングダム駅(Mehringdamm)周辺は、カレーソーセージの有名店Curry 36や人気のケバ…

完全凍結したリーツェンゼー

1月末からヨーロッパに押し寄せている寒波で、ベルリンでも湖の凍結が進んでいます。先週末、私の自宅からも近いシャルロッテンブルク地区の湖リーツェンゼー(Lietzensee)が完全に凍結したというので、身を切るような寒さの…

発掘の散歩術(19) -シャルロッテの夢の館  グリュンダーツァイト博物館-

グリュンダーツァイト博物館内にある女性の部屋 比較的暖かい冬とはいえ、長時間の散策にはまだ厳しい季節。こんな時は屋内で過ごすに限る。1月のある水曜日、私の中でのとっておきの博物館に行ってみようと思い立った。それが、ベルリ…